「TempSender」は、“ファイルやメッセージをさっさと送るために開発”されたソフト。シンプルかつカラフルな配色の画面で、手軽に楽しくメールを作成・送信できる。SMTPサーバによるメール送信に対応したソフトで、POP3サーバにアクセスしてメールを受信する機能は備えていない。

大きな特徴は「思いついたときにすばやくメールを送信できる」こと。一般的なメールソフトでは、（1）送信先を入力、（2）メッセージタイトルを入力、（3）メッセージまたは添付ファイルを作成・指定してメールを送信するが、「TempSender」では送信先の入力は、送信実行前に表示される「送信確認」画面で行う。送信相手の名前やメールアドレスをあらかじめ登録しておくこともできるが、メールアドレスを直接入力して送信を実行すると、自動的に宛先リストに登録され、次回以降、簡単に指定できるようになる。

履歴を活用しやすいことも特徴のひとつ。「TempSender」で送信したメールはログに記録され、「送信ログ」ボタンをクリックすることで一覧表示される。再利用したいメールを選択後に「展開」ボタンをクリックすれば、「TempSender」の画面に履歴内容が表示される仕組み。必要に応じて修正を加えたのち、新たなメールとして送信できる。

添付ファイルもすばやく送信できる。「TempSender」のアイコンにファイルをドラッグ＆ドロップするだけで、添付ファイルが指定された状態で「TempSender」が起動する。

職場の同僚にファイルを送るときなど、以前はフロッピーディスクなどにコピーして渡すことも多かったが、最近ではメールに添付して送ることが多い。また、昼食の約束をするのも、声をかけると職場全体の仕事が中断するので、メールで連絡することもある。「TempSender」は、このような用途にピッタリのソフトだ。

添付ファイルを送るとき、ファイルを「TempSender」のアイコンにドラッグ＆ドロップし、リストから相手を選択するだけで送信できるのがよい。親しい関係では、メールのタイトルや本文は無記入でもよいだろう。履歴機能により、「送信ログ」の中から再利用するメールを選択して、入力の手間を軽減することができるのも便利だ。

ビジネスで使うような堅いイメージのメーラが多い中、「TempSender」は気軽に使える。受信機能は備えていないが、用件を伝える用途なら十分に利用できる。

1. ファイルを送るとき……　本文に「さっき話してたやつ送るね」とだけ入力して、簡単に添付して送りたい
2. 何かを伝えたいとき……　タイトルに「明日の予定」、本文に「10時→12時に変更ね」とだけ入力して、あとは相手を指定して送りたい

ユーザにお勧めする使い方
（1）メイン画面のスタイル

• 宛先
• タイトル＆本文
• 添付エリア

（2）添付ファイル送信

添付したいファイルをEXEファイルにドラッグ＆ドロップすると、アプリケーションが起動します。あとは、次画面で宛先を指定するだけで簡単にファイルを送ることができます