チームの情報や選手の情報、試合結果など、野球に関するさまざまな情報を記録・分析できるソフト。「野球簿」は、少年野球からプロ野球まで、幅広いカテゴリーに対応した野球チーム・選手情報管理ソフト。チームは複数を登録することが可能で、単独の「一般試合」(「野球簿」では、リーグ戦以外のトーナメント戦や紅白戦などを「一般試合」と呼ぶ)だけでなく、リーグ戦の成績も記録・管理できる。選手のデジカメ写真や手書きスコアの記録なども可能だ。
チーム情報として登録できるのは、小学校から社会人、プロまでの種別、(登録)選手数、チームカラー(ユニフォーム)、ロゴマーク、使用球場、所在地、連絡先(電話、メールアドレス)など。さらに、監督やコーチなどのスタッフ、先発選手なども登録できる。投手力や守備力、打撃力、走力などの戦力分析結果をグラフ表示させることも可能だ。
選手情報には、氏名(登録名)、学年(年数)、生年月日、年齢、住所、電話番号、メールアドレスのほか、守備位置、投打の左右別、身長、体重、50m走やベースランニングのタイム、遠投の距離といった身体能力を記録できる。選手の顔写真やプレイ中の写真などを登録することも可能だ。
試合情報は「一般試合」「リーグ戦」に分けて記録できる。「リーグ戦」では1リーグに最大16チームまで参加させることが可能。試合数は最大300試合(1チームあたり)まで設定できる。順位決定方式は勝率だけでなく、勝ち点方式にも対応する。
試合の記録方法は「入力A(詳細データ)」「入力B(簡易データ)」「入力C(チーム成績のみ)」の3種類(一般試合の場合は2種類)。「入力A」は、実際の試合の進行にあわせてデータを入力していくもの。打者ひとりごとに、カウントや打撃内容(ゴロ/フライ、方向、処理など)を記録する。このとき、走者の進塁が打撃内容によって判断され、確率の高いものが自動的に選択されるようになっている(例えば、1死2塁で2塁ゴロなら、走者は自動的に3塁へ進む、など)。
「入力B」では、選手個人の成績(野手であれば打数、得点、安打、打点など、投手であれば投球回数、投球数、被安打、三振など)やイニングごとの得点を数値入力する。「入力C」はリーグ戦で使用できるもので、試合の得点、チーム全体の打数、安打、本塁打数などを記録できる。試合は最大30イニング、1試合で最大30人(1チームあたり)まで記録することが可能だ。
登録したデータをもとに、チームや選手個人の成績を集計し、印刷することも可能。詳細データが記録されている場合は、得点圏や満塁での成績、ストライクカウント別の成績、打球方向、守備率、外野補殺などといった詳しい分析も行えるようになっている。
そのほかにも、デジカメ写真の登録、手書きスコアの取り込み、リムーバブルディスクを使ったデータの持ち込みや持ち出し、データ記録不能時の修復など、多彩な機能を備えている。