「ShadowUSB」は、ハードウェアの安全な取り外しとCDトレイの開閉を中心に、音量設定やIEのキャッシュ削除など、“ちょっとした便利な機能”が数多く盛り込まれたユーティリティ。システムに常駐することなく、ハードウェアの取り外し後はすぐに終了する。作者・そうそうさんによる別ソフト「SimpleFunctionUSB」の機能拡張版にあたる。

メイン画面は、USB機器の接続状況などがひと目でわかる、見やすく使いやすいデザイン。大きく左右に二分割され、左側にはUSB接続の機器が、右側には接続されたCD/DVDドライブが一覧表示される。一覧からハードウェアを選び、マウスでクリックするだけで簡単・安全に取り外すことができる仕組み。右ペインのCD/DVDドライブをクリックした場合は、トレイの開閉が行われる（これらの操作はキーボードで行うことも可能）。機器の取り外しやトレイの開閉操作を行う前には確認メッセージが表示される（オプションで表示しないように設定することも可能）。操作内容を確定し、処理が終了すると「ShadowUSB」は自動的に終了する。

メイン画面左下の「全て取り外す」ボタンをクリックして、一覧表示されているハードウェアをまとめて取り外すことも可能。さらに、メイン画面右下には「Master」「WAVE」「MIDI」「CD」の各ボタンが並び、それぞれの音量を0%から100%の範囲で調整できるようになっている（「Master」では「ミュート」も選択できる）。

画面のデザインがよく、機器の接続状況が非常にわかりやすいのも大きな特徴。「カーソルキーを使い、取り外したい機器を一覧から選んで【Enter】を押す」といった具合に、キーボードですばやく操作できるのが便利。強いて言うならば、USBメモリやCDドライブなどの表示と同様、USB接続のハードディスクでもオプションでドライブレターを表示してくれるようになれば、さらに使いやすく、便利になると思う（筆者の環境では、ハードディスクの取り外しをすることが多いので）。

それ以外の機能も、音量の調整や各種使用履歴の削除など、日ごろよく使う便利なものが多い。USB機器の取り外しを安全に行いたい人──特にUSBメモリの類をよく使う人──にはお勧めのソフトだ。

ユーザにお勧めする使い方
ホットキーやマウスジェスチャソフトで呼び出して使うと便利かと思います。

今後のバージョンアップ予定
画面のサイズ変更や、非アクティブになると自動終了するVer.2.11を作成しています。時間のあるときに公開したいと思っています。