「特殊フォルダ検索ツール」はその名の通り、Windows上で特別な働きをする「特殊フォルダ」を検索し、簡単にアクセスできるようにしてくれるソフト。リストに表示された特殊フォルダから目的のものを選択し、ボタンをクリックするだけで瞬時に開くことができる。特殊フォルダのパスを「メモ帳」などで一覧表示させることも可能だ。

「特殊フォルダ」は、不要なファイルを一時的に待避しておく「ごみ箱」や、IEの「お気に入り」に登録されたインターネットショートカットが格納されたされたフォルダなど、Windows上で特別な働きをするフォルダのこと。特殊フォルダに関する知識がないと、フォルダの実体（実際にどこの場所にある何というフォルダなのか）がわかりにくいが、「特殊フォルダ検索ツール」を使えば簡単にアクセスできるようになる。

リストで選択できる特殊フォルダは数多い。「デスクトップ」「ごみ箱」「スタートアップ」「送る」など、計44の特殊フォルダが並ぶ。「デスクトップ」と「デスクトップ【すべてのユーザ】」のように、アクセス権限に応じた特殊フォルダも個別にリスト表示される。

使い方は簡単。ドロップダウンリスト「特殊フォルダの選択」で目的の特殊フォルダを選択し、「開く」ボタンをクリックするだけでよい。これだけでリストで選択した特殊フォルダが開かれる。リストで特殊フォルダを選択すると、画面下段の「パス」エリアには、当該特殊フォルダのパスが表示される。

そういう場合でも「特殊フォルダ検索ツール」を使えば、特殊フォルダを一覧から選択し、「開く」ボタンをクリックするだけで、目的のフォルダにアクセスできる。OSが違っても正しいパスを取得できるので、とても助かる。特殊フォルダへのパスを調べるには、レジストリエディタを起動してレジストリを参照したり、VBなどのプログラミング言語を用いてフォルダパスを取得する関数を用いたりするが、そんな苦労は不要だ。

おまけ機能（？）として、44種類の特殊フォルダのパスを「メモ帳」などのテキストエディタで表示できるので、印刷したり、テキストファイルとして保存したり、表計算ソフトに取り込んで管理したりできるのもよい。

常用するソフトではないかもしれないが、セットアップしておけば、ちょっとしたときに便利に使えると思う。本レビューを見て便利だなと感じた方は、スタートメニューに登録しておくことをお勧めしたい。

開発中に苦労した点
本ソフトウェアを開発するにあたって一番苦労した点は、特殊フォルダの格納場所がパソコン環境によって異なり、ただ単純にパスで設定できないことです。そんななか、「CSIDL値」というものがあることを知り、これを利用することで開発を順調に進めることができました（CSIDL（Constant Special item ID List）値とは、パソコン環境に依存せず、特殊フォルダの識別をコード化したものです）。

ユーザにお勧めする使い方
本ソフトウェアは「単純機能で簡単操作」が売りと自負しております。特殊フォルダのアクセスに迷いましたら、手軽にご利用していただけると思います。なお、特殊フォルダのパスをテキスト形式で一覧表示する機能も備えておりますので、あらかじめテキストファイルとして保存しておけば、迷った際の参考にしていただけると思います。

今後のバージョンアップ予定
本ソフトウェアに関してご意見・ご要望などがございましたら、メールにてご一報いただけると幸いです。できるだけ今後のソフトウェア開発に反映させていきたい思います。
E-Mail：ishishiba_plus_plus@hotmail.com