タイトルバーなどがタスクバーに隠されて操作できなくなる現象を回避してくれるデスクトップユーティリティ。「助けてってば〜!」は、操作中にアプリケーションウィンドウのタイトルバーが隠れないよう、ウィンドウの位置を自動調整してくれるソフト。「最小化」「最大化」「閉じる」ボタンやメニューなどがタスクバーに隠れて操作できなくなる状態を回避できる。ウィンドウ位置の自動調整は、タスクバーがデスクトップ上部に表示されている場合に機能する(タスクバーがデスクトップ下部や左右に表示されている場合には動作しない)。
「助けてってば〜!」が有効な状態では、タイトルバーがタスクバーで隠されるようになると、当該ウィンドウがタスクバーと重ならない位置(下方向)に自動的に移動する。初期状態では、ウィンドウのサイズは変更されずに移動するだけだが、「大きさ変更」をONにしておけば、ウィンドウがデスクトップの表示領域からはみ出す場合、自動的に縦サイズが縮小されるようになる。
ウィンドウの最大化では通常、アプリケーションのウィンドウとタスクバーが重ならないように制御される。何らかの理由でタスクバーとタイトルバーが重なった場合でも、「助けてってば〜!」が有効であれば、最大化されたウィンドウも強制的に移動される。設定により、自動的に最大化を解除して、元のサイズに戻すといったこともできる。
タスクバーのプロパティで「タスクバーを自動的に隠す」が設定されている場合でも、タスクバーが表示されていない状態でウィンドウをデスクトップ上部に移動し、タスクバーが表示された結果、タイトルバーが隠れるような状況になると、自動的にウィンドウが移動する。さらに「領域を確保」オプションをONにすれば、(タスクバーの非表示時に)ユーザがウィンドウを移動させる際、タスクバーの表示領域には移動させることができなくなる。
「どの程度タスクバーに重なると、ウィンドウを移動するか」の監視位置は、ピクセル単位で設定できるようになっている。
そのほかにも、ウィンドウが移動する際にサウンドを再生したり、移動中に限ってウィンドウタイトルを変更したりすることが可能。特定のプログラムを監視対象から外すこともできる。タスクバーやスタートメニューを半透明表示にし、隠されたウィンドウやアイコンなどを確認しやすいようにする機能もある。
姉妹ソフトとして、タスクトレイにアイコンを表示せず、機能が簡略化された「ねぇ助けてってば〜!」がある。