「コウ助.Jr」は、プロジェクトの工数を手軽に管理できるソフト。作業時間や作業項目の入力が容易で、日々の業務日報の入力の手間を軽減してくれる。業務内容を3段階に階層化することが可能で、詳細な工数も把握できる。個人別、項目別や月間、年間での集計も行える。

使うにはまず、「スタッフ登録」と「項目登録」を行う必要がある。スタッフ登録は、任意の「コード（半角数字5文字）」「スタッフ名」「性別」「グループ（グループが登録されている場合）」を登録するもの。項目登録では、大項目の「コード（半角数字5文字）」「項目名」を登録する。「登録日」や中項目との連結の有無、表示色を設定することも可能。必要に応じて「中項目」「小項目」も登録できる。大項目、中項目、小項目を連結して階層管理することも可能だ。

一日の業務内容の登録は「業務日報入力画面」で行う。まず、入力するスタッフを選択し、画面左端のカレンダーから日付を指定する。次に、画面右下の「工数入力」タブを選択し、「開始時刻」「終了時刻」「大項目」「中項目」「小項目」「MEMO」を作業ごとに登録してゆけばよい。開始時刻と終了時刻は、30分単位で登録できる（設定により、導入開始前に10分/15分単位に変更できるが、導入後の変更では、既存入力データの保証はされない）。

項目の入力は大項目への入力が基本で、必要に応じて中項目、小項目を入力する。入力するには、画面左下の「業務内容選択ツリー」の各項目をクリックすればよい。「MEMO」欄には、業務内容に関する補足コメントを自由に入力できる。

用意されたデータ集計機能は、

• 指定のスタッフが関わった大項目区分と月ごとの作業時間を年単位で集計する「個人別集計」
• その項目に関わったスタッフ名と月ごとの作業時間を年単位で集計する「項目別集計」
• 選択月の全作業時間（項目別、スタッフ別）を集計する「月間総合集計」
• 選択年の全作業時間（項目別、スタッフ別）を集計する「年間総合集計」

集計機能も充実しており、プロジェクトの工数をスタッフごと、項目ごとにひと目で把握できるよう工夫されている。それで不足な場合は、入力した全データをCSV形式で出力することもできるので、他のソフトと連携させることも可能だ。

「市販の高機能なプロジェクト管理ソフトを使うほどではない」「小規模なプロジェクトで利用できる手軽なソフトを探している」人は一度試してみるとよいだろう。表計算ソフトなどでプロジェクトを管理している人にもお勧めできる。入力の手間などがずっと軽減されることだろう。

開発中に苦労した点
工数管理に関しては、

• さまざまなソフトが大量に世の中にあり、「他のソフトとの差別化が行えるか」
• 工数管理ソフトに関する知識、経験が不足している

ユーザにお勧めする使い方
個人、少人数グループで使用する方にお勧めします。集計されたデータをもとに、市販されている管理会計ソフトを利用することにより、本格的な工数管理が容易に行えます。

今後のバージョンアップ予定
データベースを使用したクライアント/サーバ型（仮称「コウ助」）を検討中です。ちなみに「コウ助.Jr」はスタンドアロン型です。ユーザインタフェースは、ユーザの声に応えるため、随時変更する予定です。予告なしに仕様が変わることがありますが、ご了承ください。