「MemoPad」は、四角い常駐スポット（エリア）にデータをドラッグ＆ドロップするだけで、付箋紙のようなメモを作成できるソフト。デスクトップ上に作成されるメモは、任意の位置に移動させて貼っておくことができる。ドラッグ＆ドロップできないデータも、クリップボード経由でメモにすることが可能。既存のデータをメモ化して活用するのに最適で、例えばブラウザに表示されたニュースなどの文字列を選択し、スポット上にドラッグ＆ドロップするだけで、選択文字列がメモとして貼り付けられる。

ドラッグ＆ドロップできるデータはテキスト、画像、URLとファイル。テキストと画像では、ドラッグ＆ドロップした文字量および画像の大きさに応じたメモが自動的に作成される仕組み。インターネットショートカットやファイルをドラッグ＆ドロップした場合は、URLやファイルのパスが記されたメモが作成される。メモをクリックすると、ブラウザが起動して当該URLにアクセスしたり、指定パスのファイルが開かれたりする。メモ内の文字列は自由に編集できる。

メモの文字色や背景色、フォントを変更できるほか、メモの大きさを変更したり、縁取りなどの装飾を設定したりすることも可能。マウスのドラッグなどで、デスクトップ上の好きな場所に移動させることもできる。

メモを消すには、メモをダブルクリックするか、メモのコンテキスト（右クリック）メニューから「メモを消す」を実行すればよい。メモを保存しておけば、次回起動時に自動的に表示されるようにある。「メモの自動保存」オプションも用意されている。

意外に便利なのが、「*TIME*」などの文字列をスクリプトとして認識する機能。例えば、メモに「*TIME*」と入力しておけば、現在時刻が表示される。

ネットサーフィン中に見付けた文字や画像、チャットウィンドウの文字やURLなど、さまざまな情報を収集したいユーザにお勧めする。

開発中に苦労した点
これはVer.3から4にアップする際に苦労した話です。4年前はいろいろと未熟だったために、とても汚いソースコードで書かれており、それを読みやすく書き換えるのが大変でした。また「知人からの要望をどのようにして実装するか」などについても悩みました。

ユーザにお勧めする使い方
いろいろな使い方ができますので、いくつかをピックアップしてみます。

• スケジュールなどをメモして貼り付ける
• よく起動するアプリケーションなどを登録して、簡易ランチャとして使う
• スクリプトを用いて、何かの締め切りまでの時間を表示させておく
• プレゼンテーションで補助説明などを画面に置いておく

今後のバージョンアップ予定
大きなサイズのメモを消す際に、確認メッセージが後ろに隠れてしまい、前面に表示されない不具合は早めに直したいと思っています。また、半透明表示などの機能も実装したいと考えています。さらにできれば、元が4年前に作ったものなので、一度作り直すことも考えています。