「HandySelector」は、同一フォルダ内でのファイル/フォルダの選択を容易にしてくれるソフト。インストールすると、エクスプローラのツールバーとして組み込まれる。入力ボックス左端のアイコンをクリックして、該当するファイル/フォルダの「選択」状態と、「フィルタ」表示を切り替えられるようになっている。

「選択」は、指定文字列を含むファイル/フォルダを選択する機能。マッチした複数のファイル/フォルダを一括して選択できる。「フィルタ」は、指定文字列を含むファイル/フォルダだけを表示するもの。いずれも文字列の指定にはワイルドカード（*、?）を使うことができ、複数のキーワードを並べて指定することもできる（複数キーワードを指定した場合は、いずれかのキーワードにマッチするファイル/フォルダが選択される）。

「選択」「フィルタ」とも、1文字入力するたびに動作が実行されるインクリメンタル検索が可能。また、共用の履歴を保存してプルダウンから再利用したり、フォルダツリー表示時に自動的にフィルタを実行したりといったこともできるようになっている。

キーワードの設定がフレキシブルなのも特徴だ。条件は常に「入力された文字列を含む」なので、探したいファイルに含まれる文字列をそのまま入力すればよい。例えば「abc」を含むファイルなら「*abc*.*」ではなく「abc」でよい。画像ファイルだけの場合も「JPG PNG GIF BMP」などと、拡張子だけをそのまま羅列すればよいので簡単だ。

インクリメンタル検索や履歴機能は便利だが、場合によっては鬱陶しく感じることもあるので、嫌なときにはオプションで切ることもできるようにもなっている。シンプルだが使い勝手のいい、気の利いたソフトになっている。

開発中に苦労した点
Ver.1ではファイルの数が多い場合、フィルタリングにかなりもたついてしまっていたので、その改善には苦労しました。また、新しいデザインのツールバーや履歴機能の実装には予想以上に手こずり、フィルタリング以上に手間がかかっています。

ユーザにお勧めする使い方
「ファイルをフォルダに分けるのが面倒で、マイドキュメントがぐちゃぐちゃだけど、Windows標準の検索やGoogleデスクトップなどの大掛かりなものは使いたくない」という方にお勧めです。

今後のバージョンアップ予定
当面は予定しておりませんが、ユーザの方からの要望があれば、随時機能を追加していきたいと考えています。また、その他のエクスプローラ拡張ソフトも開発していく予定です。