Windowsの最新版であるWindows Vistaでは、終了の操作方法が変更となり、終了時に行う処理(シャットダウン/再起動など)を、(ダイアログではなく)スタートメニュー横のボタンから選択するようになった。「XP風終了メニュー」は、Windows XPで慣れ親しんだ環境をVistaでも使うために制作されたという。ただし、“XP風”終了メニューであって、「まったく同じ」ではない。XPの標準状態では、「ログオフ」操作時に表示される「ユーザーの切り替え」などのボタンも、合わせて終了ダイアログ上に表示する。終了/ログオフの処理メニューがひとつにまとまり、XPユーザにとっても「ユーザ切り替えやスタンバイなどの操作を快適に行える」というメリットがある。
さらに、XPの終了操作にはない「強制シャットダウン」を行う機能も備えている。これは、他のメニューボタンとは異なる小さなボタンから別ダイアログを開き、さらに確認ダイアログで確認するという慎重な手順を踏むため、誤って操作してしまう心配は少ない。
特に、新しい終了方法に違和感を感じるVistaユーザに試してみてほしいが、XPのユーザでも使うメリットは十分にある。
(坂下 凡平)