個人の情報を登録して、親子関係や夫婦関係を結び付けてゆくだけで、手軽に家系図を作成できるソフト。「VisualRoots2」は、家族や姻戚関係をわかりやすく表示してくれる家系図作成ソフト。個人の情報を登録して関係を設定しておくと、登録されたデータをもとに家系図を描き出してくれる。五世代にわたる家系図を表示できるほか、還暦・金婚式といった記念日や年表を表示することなども可能。ドローソフトで描くのに比べて作図自体が簡単で、データの修正や管理も容易に行える。「VisualRoots」から「VisualRoots2」になり、再婚暦がある場合、表示させる夫婦を選択できるようになるなど、さまざまな機能の強化・追加が図られた。
データの入力は、「個人」の情報と「夫婦」の情報に大きく分けられる。「個人」情報では、氏名や生年月日・没年月日、住所といった基本的な情報のほか、写真、親戚/友人/取引先などの分類を登録できる。メイン画面は左右に分割された2ペイン構成。登録したデータは左ペインにリストとして表示される。一覧でデータを選択すると、右ペインの「情報表示」に個人情報が表示される仕組み。年齢のほかに、七五三や還暦・古希などの「記念日」も自動計算してくれる。
「夫婦」情報では家族名(姓)、夫と妻の名前のほか、結婚日・離婚日や、夫婦の子どもを登録できる。登録した夫婦は、左ペインの「夫婦」内に一覧表示され、詳細な情報は右ペインの「情報表示」で閲覧できるようになる。
個人情報と夫婦情報を登録して表示モードを切り替えれば、家系図が表示される。表示される家系図には「基本家系図」と「五世代家系図」がある。「基本家系図」は、個人・夫婦リストで選択中の人物を中心に、その子どもと父方・母方の父母を含めた三世代にわたる系図が表示されるもの。年齢や結婚年数、死別などを確認できる。ボタンを使って、親や子の世代へ移動することも可能だ。
「五世代家系図」では、表示方法を「中心型」「ピラミッド型」から選択できる。「中心型」では、二世代前(祖父母)から二世代後(孫)までの全五世代が表示される。「ピラミッド型」では、選択中の人物を起点に、子孫が五世代まで表示される。
「五世代家系図」では、表示されるのは家族名と個人名に限定され、「基本家系図」のような年齢を表示する機能や、世代を移動するためのボタンはない。ただし、異なる世代の系図を描きたいときや別の夫婦を中心とした家系図を表示したい場合には、家族名の部分を右クリックしポップアップメニューから「基点に移動」を実行することで、基本家系図に戻ることなく家系図を描き直すことができる。
基本的な家系図の表示以外にも、再婚歴がある人を一覧表示して再婚者の家系を表示する機能や、リストで選択した人の親族を一覧形式にして年齢を表示する「年表表示」といった機能もある。選択した人物や夫婦の親族の一覧を年表に表示させることも可能だ。
個人や夫婦の情報はデータベースファイル(*.mdb)として保存され、別々に作成した親族のデータを結合することもできる。個人データ/夫婦データ/家族構成データをExcel形式のファイルにエクスポートすることも可能だ。
印刷機能では、五世代家系図をそのまま印刷したり、個人情報/夫婦情報/個人リスト/夫婦リストを印刷したりすることができる。そのほか設定により、家系図で使用するフォントや背景色を変更することが可能。データベースファイルを保護するためのパスワード設定機能もある。