「Re:Name」は、複数ファイルの名前や属性、タイムスタンプなどを一括変更できるソフト。実行前にあらかじめリネーム後のファイル名を確認できるほか、リネームの実行後でも、元のファイル名に戻すことができる。タスクトレイに常駐させて利用したり、コンテキスト（右クリック）メニューの「送る」に追加して使ったりすることも可能。必要なときすぐに呼び出して使える。

実行できる処理内容は、

• ファイル名の一括「変更」
• ファイル名の一括「置換」
• ファイル名への文字列「挿入」
• ファイル名からの文字列「削除」
• ファイル名に「連番」を付加
• 「タイムスタンプ・属性」の変更

リネーム対象となるファイルの登録は、エクスプローラなどからのファイルのドラッグ＆ドロップや、対象ファイルが含まれるフォルダを指定することで行う。フォルダ指定の場合は、サブフォルダを含めるかどうかを設定することが可能。含める場合はフォルダ階層の深さも指定できる。さらに、ファイルの拡張子や名前、あいまい検索の結果で対象を絞り込むことが可能だ。

ファイル名の変更で複数ファイルを一括変更する場合は、指定したファイル名に連番が付加される。連番は「開始番号」「ステップ」「桁数」に加え、「追加位置」を指定することが可能。追加位置は「先頭に追加」「拡張子前に追加」「先頭からn文字目」「拡張子前n文字目」から選択できる（ファイル名への連番の付加でも同様の設定を行える）。

ファイル名への文字列挿入では、任意の文字列か、または「現在日時」「ファイル作成日時」「ファイル更新日時」「フォルダ名」のいずれかを挿入することが可能。挿入位置も指定できる。ファイル名からの文字列削除では、「コピー」「（〜）へのショートカット」「（数字）」といった文字列の削除や、ファイル名内の「○文字目以降、△文字の削除」を行うことが可能だ。

「基本的なリネームをわかりやすく行うことができる」

「誰でもすぐに使いはじめることができる」

とはいえ、細かな設定も可能で、一般的なリネームであれば必要にして十分な機能を備えている。文字列の挿入位置を指定したり、削除では「○文字目から△文字の削除」といった指定をしたりすることができるので、基本的とはいってもリネームの幅はかなり広い。しかも、それを簡単に設定できるのがミソで、このあたりのバランスがとてもよく取れていると感じた。

大きめのメイン画面は視認性もよく（特に横幅は最小にしてもかなり大きい）、変更後のファイル名は赤字で表示されるのでわかりやすい。「送る」メニューからの操作や、タスクトレイに常駐させての起動など、必要なときにはすぐに使えるようになっており、使い勝手にもよく配慮されている。手軽に使えるリネームソフトを探している人には、ぜひ試してほしい。

そういう背景もございまして、最初は個人で使用する目的で作成していましたが、徐々に公開したいという意欲に駆られ、さまざまな機能を追加して公開させていただきました。

開発中に苦労した点
やはり多種多様な機能の実現でしょうか。作成していくうちに、ほしい機能がどんどん出てきたので、それを実現するのに苦労しました。結果的に単なるリネームツールという枠を越えて、エクスプローラライクで使いやすいインタフェースになったと思っております。あと、パフォーマンス面の向上にも苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
「Re:Name」の特徴として挙げられるのは常駐機能だと思います。リネームしたいときに即起動できるので、お勧めしたいですね。あとは開発動機にもなりましたが、変更する名前での検索機能もお勧めします。

今後のバージョンアップ予定
追加したい機能の構想はまだまだあるので、追加次第、バージョンアップしていきたいと考えています。ユーザの方からの改善要望、追加してほしい機能、不具合報告などにも対応していきたいと考えておりますので、一度使用してみて、ご意見をいただけますようよろしくお願いいたします。