さまざまなパターンでファイル/フォルダ名を一括変更できる、自由度の高いリネームソフト。「Flexible Renamer」は、ワイルドカードや正規表現などを使って、高度なファイル/フォルダのリネームを行えるソフト。連番付加や文字列の追加・削除、文字列の置換といった処理がメニューとして用意され、手軽にリネームを行える。ファイルの属性を変更したり、連番の空ファイル/フォルダを作成したりといったことも可能。Ver.8.0になってWindows Vistaに対応したほか、タグ情報(MP3/Exif)を利用したリネームも可能になり、スクリプトの使用にも対応した。
基本的な操作方法は、リネームをファイル単位で行うか、フォルダ単位で行うかを選択するところからはじまる。メイン画面上部に「ファイル指定」「フォルダ指定」の切り替えボタンが用意され、切り替えることで画面の内容が変わるようになっている。ファイル指定/フォルダ指定いずれの場合も、
- ドラッグ&ドロップやフォルダの選択で対象ファイルを指定
- 「リネーム」「タグ・リネーム」「属性」「連番オブジェクト」から機能を選択
- (リネームや属性変更などの)処理の内容を指定
- リストビューでリネーム後のファイル/フォルダ名を確認して処理を実行
という手順には変わりはない。「リネーム」には、「連番や文字列の追加」「数字や文字列の削除」「文字種の変換」「文字列の置換」「数値の整理」「拡張子の変更」などの処理がメニューとして用意されている。「文字列(日時)を先頭からn文字目に追加」といった処理も行える。さらに「高度なリネーム」として、ワイルドカード、正規表現、スクリプト(VBScript/JScript)を利用したリネームも行うことが可能。「別フォルダに移動(コピー)&リネーム」「別フォルダにショートカットを作成&リネーム」といった処理も行える。
「タグ・リネーム」は、MP3ファイルのID3やデジカメ写真のExif、HTMLファイルなどのタグ情報を利用したリネーム機能。例えばID3であれば、「アーティスト」「アルバムタイトル」「トラック番号」「トラック」「年」などの情報を、またExifであれば、「撮影日」「カメラのモデル」「焦点距離」「絞り値」などの情報を反映させたリネームが可能になる。
「属性」では、読み取り専用、隠し属性といったファイル属性やタイムスタンプの変更を行える。タイムスタンプの変更は指定日時だけでなく、ランダム生成や連続生成などで行うことも可能だ。
「連番オブジェクト」では、空のファイル/フォルダや、既存のファイル/フォルダのコピーを連番付きで作成できる。
一度実行したリネームを簡単に元の状態に戻せるUndoや、よく使うフォルダを登録して、すばやく呼び出せる「お気に入り」などの機能も備えている。操作はエクスプローラなどのコンテキスト(右クリック)メニューからも行える。