アーカイブ(書庫)ファイルの作成・展開に加え、アーカイブに含まれるファイルの編集や画像のサムネイル表示、文字列検索なども可能な高機能アーカイブユーティリティ。「Explzh for Windows」はその名の通り、エクスプローラライクな外観を持ち、エクスプローラと同様の感覚で操作できる圧縮・展開(解凍)ソフト。アーカイブファイルの作成と展開、自己展開アーカイブの作成といった基本機能はもちろん、ファイルの分割やFTPを使ったアップロードなど、高度な機能も数多く搭載する。標準でLHA/ZIP/CAB形式の圧縮・展開、ISO 9660/インストールシールド形式の展開に対応するほか、統合アーカイバ・プロジェクト仕様のDLLファイルをインストールすることで、さらに多くの形式に対応する。長らくシェアウェアとして公開されていたが、2007年8月にフリーソフト化された。
メイン画面は、フォルダツリー+ファイル一覧というエクスプローラ風のデザイン。アーカイブファイル内のフォルダ構造を見ながら特定のファイルだけを展開したり、外部のビューアと連携してファイルの内容を閲覧したりできる。同時に複数のアーカイブファイルを開き、タブで切り替えながら操作することも可能だ。
実際の利用では、アーカイブファイルを開くか、アーカイブを新規作成してウィンドウ上で操作できるほか、シェルエクステンションを設定することで、エクスプローラ上でコンテキスト(右クリック)メニューから操作したり、ドラッグ&ドロップでファイルを開いたりすることもできる。シェルエクステンションで操作可能なメニューの内容や、マウスの右ボタンでドラッグ&ドロップしたときに表示されるポップアップメニューは、オプション設定でカスタマイズできるようになっている。
ファイル一覧ではエクスプローラ同様、「大きいアイコン」「小さいアイコン」「詳細」などの表示モードを選択できる。「詳細」モードで表示される項目を指定することも可能。さらに「サムネイル表示」オプションをONにしておくことで、アーカイブに含まれる画像のサムネイルを表示させることもできる。サムネイル画像の表示サイズは32×32ピクセル〜256×256ピクセルの間で7段階から選べる。
そのほかにも、
- 大きなアーカイブファイルを指定サイズで分割
- いつも決まった設定で圧縮を行うときに便利な「定型圧縮」
- アーカイブに含まれるファイルの名前や内容を対象に文字列検索できる「書庫内検索」
- アーカイブファイルの正当性検査
- ZIP/RAR/ACE形式アーカイブの修復
- ZIP形式アーカイブの暗号化
- 開いているアーカイブファイルをワンタッチでサーバにアップロードできるFTP機能
- 最新のアーカイバ用DLLやプログラム本体をダウンロードできるアップデート機能
など、多彩な機能を備えている。