「NEditor3」は、複数のファイルを同時に開き、切り替えながら編集できるタブ型のテキストエディタ。わかりやすいシンプルなインタフェースに、便利な機能が詰め込まれている。メイン画面は、特徴的な機能を備えるサイドバーが左側に配置された2ペイン構成。サイドバーで利用できる機能は、

• 「ファイルを開く」ダイアログを使わずにファイルを開ける「ファイル」
• 独自機能「拡張コピー」「拡張切り取り」を行った文字列をリスト表示する「拡張」
• クリップボード履歴を表示する「履歴」
• 登録した定型文を表示する「定型」

「拡張」「履歴」「定型」の各タブでは、リスト内の文字列をクリックすることで、ペイン下部にプレビュー表示され、ダブルクリックでエディタ部のカーソル位置に貼り付けられる仕組み。「拡張」は、「NEditor3」の独自機能である「拡張コピー」「拡張切り取り」を実行した文字列を表示し、また「履歴」は、「NEditor3」の起動後のクリップボード履歴を表示するという違いがあるが、いずれも「NEditor3」終了後には保持されない。「定型」は保存されるため、いつでも再利用できる。

Undo/Redo（元に戻す/やり直し）にも、独特の機能がある。数ステップを遡ってのUndo/Redoが可能で、遡る回数も指定できる。さらに、「元に戻すポイント」を設定して、そのポイントに戻るという操作もできるようになっている。

そのほかにも、

• （編集中ファイルへの）ほかのファイルや署名、日付の挿入
• ほかのファイルとの置き換え
• 全角⇔半角、大文字⇔小文字、ひらがな⇔カタカナの変換
• 行のマーク（行スター）
• 画面の縦/横/4分割
• 折り返しの指定
• ウィンドウの透明度指定

一番の特徴であるサイドバーは強化されている。「ファイル」タブにあたる前バージョンの「オープン」タブはフォルダをツリー表示していたが、今回はこれをやめて、階層を一つひとつ辿るスタイルになっている。個人的にはこちらの方が使い勝手はよいと思うし、フィルタ機能も便利だ。お気に入りとしてフォルダをマーク（スター）できることも含め、目的のファイルをすばやく開くことができる。

また、前バージョンではリスト化されなかった「拡張」がリスト化されたり、定型文の登録もできるようになったりしている。リスト内の文字列をプレビューできるので、リストに表示されている部分だけでは区別ができない長い文字列の判別も容易だ。

一方で、HTMLのプレビュー機能や印刷関連機能は省かれた。オールマイティなソフトではないかもしれないが、用途や使い方がハマったときには、非常に大きな力を発揮すると思う。

開発言語をDelphiからC#に変えたため、Delphiだと簡単にできたところがC#では簡単にできない等の苦労もありましたが、なんとか付けたい機能を付けることができました。ただ、実は無理矢理動作させているような部分があるので、そこはしっかりと直したいところです。今後は印刷や検索結果のリストアップ等の機能を付けていきたいです。