削除してしまったファイルや破損したファイルを復旧できるデータリカバリソフト。ドライブのスキャン後、リストから目的のファイルを選んで保存先を指定するだけで、ファイルを復旧できる。「DataSalvager」は、削除したファイルや破損したファイルを復旧するためのソフト。ドライブやパーティションをスキャンして復旧可能なファイルの一覧とその状態を表示し、ワンタッチで復旧してくれる。スキャン方法は、
- ドライブとファイルの種類(画像、動画、音楽、文書)を指定する「簡単ファイル検索」
- ドライブやパーティション全体を解析する「マニュアル検索」
の2種類から選べる。マニュアル検索では検索方法として、指定した拡張子のファイルを検出する「データベース方式」、ファイルシステムの持つ情報を利用して検出する「FAT方式」と「NTFS方式」、さらにそれらを自動で判断する方式のいずれかを選ぶことができる。メイン画面には「回収元ドライブ」というコンボボックスがあり、復旧したいファイルがあるドライブ(物理ドライブ)をドロップダウンリストから選べるようになっている。ドライブを指定すると、当該ドライブのフォルダツリーが表示される。フォルダツリーは物理ドライブをルートとして、スキャン結果(スキャン後に表示される)やパーティションなどから構成される。
- 物理ドライブ名
- ├スキャン結果
- ├パーティション名(パーティション1)
- │ ├スキャン結果
- │ └既存のフォルダ
- ├パーティション名(パーティション2)
- │ ├スキャン結果
- │ └既存のフォルダ
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「既存のフォルダ」は、実際に存在するフォルダで、選択すると実在するファイルの一覧がリストに表示される。ドライブ全体や各パーティションごとに「スキャン結果」というサブツリーがあり、マニュアル検索を行う場合や、検索結果からファイルを復旧させる場合はこのツリーを使用する。スキャンの実行中、メイン画面は、進行状況を示すプログレスバーと検出したファイルの一覧表示に切り替わるが、スキャン終了後は再び元のツリー表示に戻る。ユーザは「スキャン結果」ツリーを選択し、復元したいファイルを選べばよい。検索されたファイルの一覧には、サイズや種類、更新日時のほかに、復元の可能性を示す「状態」が表示される。実際に復元する際は保存先フォルダを指定するが、回収元ドライブの状態を悪化させないために、回収元とは別のドライブへ保存するようになっている。
ファイルシステムがFAT(12/16/32)の場合は「既存ファイルシステム解析」という検索方法も利用できる。既存ファイルシステム解析ではドライブ全体を解析する必要がなく、簡単にファイルを復元することが可能だ。
そのほかにも、ファイルの内容を16進数で表示する「ダンプ」、復元したいファイルの内容を確認するための「プレビュー」といった機能がある。オプションでは、ファイルの更新日時やサイズを検索条件として指定できるほか、対象となるファイルや除外するファイルを登録しておくこともできる。