関数や方程式の入力により、グラフや図形を描画する数式処理&数学学習支援ソフト。「FunctionView」は、“平面・空間の多様なグラフ”を表示することが可能なソフト。「正弦曲線」「ベクトルの内積」「四面体の内接球と傍心の関係」など、多数のデモサンプルが用意され、すぐに多彩なグラフや図形を表示させることができる。BASIC言語風の文法で記述したマクロを利用することも可能。数式からWAVを生成する機能もある。
画面は、関数や方程式を入力してグラフをコントロールする「navi」と、グラフ表示を行う表示画面の二つで構成される。naviに入力された関数や方程式をリアルタイムに計算し、表示画面に描画する、というのが基本的な流れ。例えば、最も基本的なグラフのひとつである「y=x」のグラフを描画させたい場合は、naviの「陽関数」の欄に「x」と入力するだけで「y=x」と解釈され、グラフが描画される。入力は、キーボードで行えるほか、用意された電卓風のマウスキーボードから行うこともできる。
入力できる関数や方程式の種類は多彩だ。
- 陽関数:y=f(x)
- 図形の方程式・不等式
- 媒介変数:x=f(t)、y=g(t)
- 極方程式:r=f(t)
- 点
などを入力できる。例えば陽関数では、必要に応じて導関数を生成することが可能。生成された導関数のグラフも、もちろん描画できる。組み込み関数も豊富だ。三角関数や対数、微分積分など、高校から大学初等レベルで学習する数式はほぼ網羅する。階数や級数などを計算することも可能で、テイラー展開、フーリエ級数などの計算やグラフ表示も行える。
表示画面上に「点」を配置し、マウスでドラッグすることで、画面上の図形を数式で使われる変数に代入する機能もある。方程式の表示機能と組み合わせれば、「マウスで点をドラッグするだけで、グラフの形が変化する」といったことを実現できる。
ユーザ定義関数やマクロ機能も利用できる。BASIC言語風の文法を採用したマクロ機能を使えば、論理判断や繰り返しループなどを実現でき、グラフをアニメーション表示させることも可能。ローカル変数や再帰計算も利用できるため、フラクタル図形なども描画できる。
表示画面ではXY軸を持つ2D座標系のほか、極座標系も利用できる。リニア軸や対数軸を利用すること可能。さらにXYZ軸を持つ3Dグラフ描画機能もある。3D空間上でも陽関数や媒介変数、図形を表示できる。
数式の計算結果を「波形」としてWAV音声で出力する機能もある。「関数の計算結果を、画像で見るのではなく聴く」ことが可能だ。
作成されたグラフはBMPファイルに保存することが可能。画像を連続保存してアニメーションを作成することもできる。