開発しようと思った動機
ネットの生活に占める割合が上がるにつれて、ショッピングサイトや購入したオンラインソフトのアカウント、パスワードが増え続け、どれがどれだかわからない状態になってしまい、「なんとかしよう!」と……。いくつかのオンラインソフトを購入して使ってもみたのですが、手になじまず、「それなら自分で作ってしまおう」と思ったのが開発のきっかけです。多くのオンラインソフトでは既存の分類にアカウント、パスワードを登録してゆく形式ですが、それがどうしても気に入らず、「passwdCache」ではカテゴリを自由に作成・移動できるようにしました。また、この種のアプリケーションは大抵ひとつのデータベースに情報を保存・管理しますが、「passwdCache」では必要に応じて別書類に保存することも可能としました。
使い方について
アカウントやパスワード、シリアル番号など、テキストエディタでメモする感覚で使ってください。特に、一度しか使わないようなショッピングサイトなどでも登録しておけば、不要なDMの解除や退会時に役立つと思います。また、よく使うWebサイトのアカウントやパスワード情報をデフォルトドキュメントに設定し、キーチェーンに登録しておくと便利です。Webサイトへの移動の際は、自動でパスワードをクリップボードにコピーしますので、入力の手間が省けます。
開発について
Cocoaで本格的にプログラミングするのははじめてでしたが、非常にエレガントなCocoaフレームワークのおかげで楽しく開発できました。アップルのデベロッパサイトが日本語化されておらず、リファレンスがほとんど英語であることが唯一苦労した点です。また、開発の過程で暗号化について学ぶことができたのは、自分にとって大きなプラスになりました。
バージョンアップ予定
2007年中にVer.1.2.0をリリースする予定です。このバージョンでは一番忘れそうな「秘密の質問」と「答え」をメモできるようになります。アカウントやパスワードを忘れてしまうような状況では、大抵パスワード再発行のための「秘密の質問」と「答え」も忘れてしまっていると思います。「ログインもできないし、パスワードの再発行もできない……」という宙ぶらりんの状態に陥らないために、ぜひご活用してください。
詳細情報はhttp://pwc.hippos-lab.com/で案内しています。
(donguri)