「D-SendMail」は、シンプルで小回りの利く送信専用の電子メールソフト。宛先や本文などが保存されたファイルから選択したり、アドレスファイルを使ってグループ送信をしたりといったことも可能。簡単な操作で、定型メールの送信やグループへの一斉送信などを行える。

メイン画面は、宛先の指定から本文編集までを一画面で行えるコンパクトなデザイン。宛先は、To/Cc/Bccの別とアドレスをコンボボックスで選択または直接入力で設定できる。アドレスは別途、アドレスファイルを作成しておくことで、コンボボックスから選択・入力できるようになる。

アドレスファイルはテキスト形式で、ユーザ自身で作成する必要がある。あらかじめアドレスにグループを設定しておけば、グループ送信をすることも可能。最大100までのアドレス（アドレスグループを含む）を設定できる。

送信元へのBcc送信や添付ファイルの送信も可能。添付ファイルの指定はドラッグ＆ドロップで行える。本文の編集機能では、切り取り/コピー/貼り付け/削除といった一般的なものに加え、文字数/行数/ファイルサイズを計算・表示してくれる「文字数表示」機能が用意されている。

メールの宛先、送信元、本文内容は、ファイルに保存しておける。逆に、保存されたファイルから読み込んだ内容を画面の各項目へ反映させることも可能だ。

コマンドラインオプションとして、

• 読み込みファイルや件名の指定
• クリップボードの内容を本文とする

一般的なメールソフトでいう「アドレス帳」は、ユーザ自身がテキストファイルで作成する。コンボボックスからの選択入力ができるようになるので、ぜひ作っておきたい。グループ設定では、複数の属性を組み合わせることができるので、柔軟なグループ化ができて便利。ファイルの書式はやや独特だが、ヘルプにわかりやすい説明があるし、特別な複数属性を考えなければ、難しいことはないだろう。

フリーソフトだが、機能をすべて使うには登録が必要。未登録の状態では、アドレスファイルで設定できるアドレス数やファイル読み込み機能が制限される。

開発中に苦労した点
コーディングでは文字コード変換部分、テストではサーバや受信メーラによって結果が微妙に異なる点に苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
同一アドレスに同じような文面を送ることが多い場合は、ファイル書き込み/読み込み機能を使うと便利だと思います。また、アドレスファイルを作成すれば、アドレス設定が簡単になるほか、複数アドレスへの一斉送信もできるようになります。

今後のバージョンアップ予定
いまのところありません。