スピーディなゲーム感覚が魅力の落ち物パズルゲーム。多数の爆弾(ボム)を連鎖させ、一気に消滅させる。2種類の移動モードがあり、それぞれ異なる感覚で楽しめる。「Space Roach」はその名の通り、ゴキブリが主人公のユニークなアクションパズルゲーム。ただしこのゴキブリ、人間の言葉を理解できるだけでなく、UFO型宇宙船まで操るというとんでもない能力の持ち主。屈強な宇宙船乗りたちの攻撃をかいくぐり、追撃してくる宇宙ステーションや宇宙戦艦なども撃破してしまう。
いわゆる“落ちゲー”だが、「ストーリーモード」「チャレンジモード」の2種類のゲームモードと、「ウォークモード」「クラフトモード」の2種類の移動方法が用意され、組み合わせにより、プレイ感覚が大きく異なってくるのが特徴だ。
「ウォークモード」は、自前の足と羽で移動するモード。基本的には上下左右にしか移動できず移動速度も遅いが、着実に思い通りの方法に動ける。ボムに着火する位置と逃げる方向さえ間違えなければ安全なモードだ。「クラフトモード」は、UFO型宇宙船に乗って移動するモード。上下左右斜めに移動することが可能で、速く移動できるが、正確にコントロールし続けることが難しく、時にオーバーランして爆発に巻き込まれてしまうこともある。難易度はやや高い。
操作はキーボードで行う。カーソルキーで主人公を移動させ、【Z】キーで足元のボムに点火する。クラフトモードでは、【Shift】キーでブレーキをかけることもできる。
ゲームのルールはシンプルだ。プレイヤーは主人公を操作し、画面上部から次々と落ちてくるさまざまな種類の「ボム」の上を移動させながら【Z】キーで着火して、ボムがたまらないように消してゆく。着火されたボムは、一定時間が経過すると導火線が燃え尽きて四方のボムを巻き込みながら爆発する。着火されたボムと同型同色のボムが隣接していると、連鎖しながら爆発して「コンボ」となる。同型同色のボムが数多く連なっているところに着火することで、そのすべてを連鎖爆発させ、さらにその周囲のボムも破壊できるため、一気に大量のボムを消滅させることができる。
ただし、主人公または主人公の操るUFOが爆発に巻き込まれてしまうと死亡。大量のボムを破壊する際には、移動方向やタイミングに十分な注意が必要だ。また、ボムがデッドラインより上までたまると画面左上に表示されたデッドタイムが減り、0になってしまうとやはり主人公は死んでしまう。
ボムだけでなく、アイテムも多数登場する。特に有用なのが、主人公の移動速度をアップ/ダウンさせるアイテムと、落ちてくるボムの種類をアップ/ダウンさせるアイテム。ボムの種類が制限されることで、連鎖の数を簡単に増やすことができようになる。爆風によりボムを1列まとめて消滅させることのできる「横爆弾」「縦爆弾」も便利だ。
「ストーリーモード」は、主人公を倒そうと攻撃を仕掛けてくる敵と戦うモード。戦いに勝ってストーリーが進むにつれ、敵の攻撃がエスカレートして強力なものになる。最初はボムを投げてくるだけが、やがて宇宙ステーションからビームを撃ってきたり、宇宙戦艦から機雷を発射してきたりといった具合に攻撃が激しくなる。
敵の攻撃に対して、主人公のゴキブリは落ちてくるボムに着火・爆発させることで対抗する。敵をボムの連鎖爆発に巻き込んで倒したり、敵の発射した不発弾や対空砲台をボムの爆発で作動させて反撃したりなど、ステージごとにさまざまなギミックが用意されている。ストーリーにしたがって、主人公の移動方法も「ウォークモード」から「クラフトモード」へと変化する。
用意されたステージは、全5(+1)ステージ(難易度「EXPERT」でクリアすることで、隠しステージをプレイすることができるようになるようだ)。ゲーム開始当初の難易度は「EASY」「NORMAL」の2種類だけだが、ゲームをクリアすることで段階的に選択できる種類が増えてゆく。
「チャレンジモード」は、「ウォークモード」または「クラフトモード」のどちらかを選択して、ひたすらハイスコアを目指すモード。獲得したスコアは、それぞれのモードごとに記録される。最初はウォークモードからチャレンジした方が高得点を狙いやすい。