多彩なフィルタ処理機能が特徴の画像加工ソフト。画像の合成や、動画から切り出した連続フレームへの一括エフェクト処理なども行える。「Olive+」は、静止画像にさまざまなフィルタ加工を施せるグラフィックソフト。トリミングやリサイズといった基本的な加工だけでなく、高度なエフェクト処理や複数画像の合成なども可能。読み込める画像形式はBMP/JPEG/PIC(X68000)。BMP/JPEG/PICに加え、「Olive+」オリジナルの非可逆圧縮形式「Photo Compress」で保存できる。
搭載されたフィルタは大きく「フィルタ」「合成」「連続」に分けられる。「フィルタ」には、1枚の画像に対して加工を行う、一般的な意味でのフィルタ処理コマンドがまとめられている。「リサイズ」「回転」「反転」といった基本的な加工コマンドやぼかし系のコマンド、さらには「グレースケール化」「ネガ処理」「ノイズ除去」「ホワイトバランス調整」などのレタッチ的な加工コマンド、「エンボス」「モザイク処理」「イラスト調」「デジタルペイント調」などのコマンドが計40以上揃う。
「合成」には、複数画像を合成して出力するコマンドがまとめられている。「ブレンド」「加算」「輝度の積」「ビットスライス」「結合」などが可能。複数画像を上下や左右につなぎ合わせる「結合」を除いて、ピクセルの情報を演算処理し、新しい画像として出力する。
「連続」には、指定フォルダ内にある連続した(ファイル名が連番であるなど)静止画像に対してフィルタ処理を行えるコマンド(「モーションブラー」「時間スライス」「Modela」)がまとめられている。加工された画像は動画編集にフレームとして読み込め、動画用のフィルタツールとしても利用できる。「Modela」は、任意のスクリプトを記述することで、さまざまな処理を行えるコマンド。サンプルとして「イラスト調」や「デジタルペイント調」「エンボス」「マルチスクリーン」など、18種類が用意されている。
処理結果は、元画像とは別のウィンドウに出力されるので、ユーザが任意に保存すればよい。
そのほかにも、フォルダ内の画像を閲覧して開けるブラウズツールや画像の比較機能などを備える。