「Namery」は、大量のファイルを一括変換することが可能なリネームソフト。変更前/変更後のファイル名をプレビューで確認することができ、ミスを防げる。大きめのツールボタンが配置されたメイン画面はわかりやすく、はじめてでも戸惑うことなく操作することが可能。ユーザは、左ペインのフォルダツリーでリネーム対象ファイルのあるフォルダを選択し、右ペインの「リネーム設定」でリネーム方法を選択するだけでよい。サブフォルダのファイルを変換対象に含めることもできる。コマンドマクロを使った複雑なリネームも行える。

例えば、「リネーム設定」で「文字列＋連番」が設定されている場合は、リネーム後のファイル名に使う文字列と開始数字、数字の桁数を設定することで、文字列＋連番のファイル名にリネームできる。ファイルはエクスプローラなどと同様、【Ctrl】キーや【Shift】キー、マウス操作を組み合わせて、複数を選択することが可能。ファイルリストでのドラッグなどにより、ファイルの並び順も変更できる。選択したファイルの右側には変更後のファイル名がプレビュー表示されるため、設定ミスや操作ミスの防止になる。

任意文字列と連番によるリネームは「文字列＋連番」のほかにも、「現在名＋連番」「基本フォルダ名＋文字列＋連番」など、計9種類の方式が用意されている。任意文字列を先頭に追加する「Prefix」や後方に追加する「Suffix」、さらには「先頭文字を大文字化」「（ファイル名全体の）大文字化」「小文字化」など、現在のファイル名をベースにした変換も可能だ。

変更後のファイル名がファイルリストの右側に常時表示されて、現在の設定でファイルがどのように変わるのかひと目で確認できるのも便利。アドバンスドリカバリー機能で、変更履歴を遡ってファイル名を元に戻すことができるのもポイントが高い。CGのリネームをよくする人にとっては、画像ファイルのプレビュー機能（Susie Plug-inを使用）があるのも便利だろう。

ソフトを開発しようと思った動機、背景
もう何年も前になりますが、当時は簡単で使いやすくデザインの凝ったリネーマがなかったので作りました。いまではいろいろなリネーマが出てきていますが、「Namery」に慣れてしまっているので乗り換えることができず、ユーザさんからの意見を参考に細々と開発が続いております。

開発中に苦労した点
インタフェース（画面のデザイン）をよいものにしたいと常々考えています。ソフトウェアを起動して、「ヘルプを読まなくても大まかな使い方がわかる」ぐらいを理想としています。なかなか難しいですが。

ユーザさんからの要望もいろいろいただいて実装していますが、インタフェースとどう折り合いをつけるかが毎回大変です。例えば、リネーム設定の「開始数字/桁数」の欄の左側に「押しピン」マークがありますが、これを押しておくとリネーム後の連番が開始数字として更新されます。細かい部分ではありますが、インタフェースはなるべく簡単でわかりやすいものであるように工夫してます。

ユーザにお勧めする使い方
「設定」メニューで「フォルダ関連付け」をしておくと、エクスプローラから右クリックで呼び出せて超便利です。また、「履歴リスト」の個数の増やし方や「固定リスト」の説明などは、ヘルプの「その他の機能」という部分にあります。操作に慣れてきたら、ヘルプにある「コマンドマクロ」「連続置換」「アドバンスドリカバリ」あたりを読むともう少し楽しいかもしれません。

今後のバージョンアップ予定
サポートホームページのBBSもしくはメールでいただいた意見を参考にして細々と修正していくと思います。私としては現「Namery」に特に不満はないので、今後こうしたいというものもありません。

「Namery」ユーザへ
ヘルプにて、バージョンアップごと更新の「戯れ言」とうコラムを書いています。ハッキリ言ってひじょーにどうでもいい読み物ですが、バージョンアップした際には、ぜひ読んでみてください。