敵と接触しただけで死亡が確定しまう(!?)激弱な主人公が繰り広げる短編ギャグアクションRPG。「棒人間アドベンチャー」はその名の通り、ヒョロヒョロの「棒人間」が主人公のアクションRPG。筋肉どころか贅肉もない、棒に頭がついたような棒人間は、見た目の通り非常に虚弱。ところがある日、なぜか国の王様に呼び出され、魔王退治の旅に出ることを命じられる。
魔王のいるこの世界では、街の外やダンジョンにお約束のモンスターが出没する。しかし、棒人間は想像を絶するほどの弱さ。安全なはずの村や町でも、蚊に刺されたり、宝箱に手を挟まれたりしただけで死んでしまう。敵と戦闘すれば、一撃で倒されてしまうのは必至。プレイヤーは敵を避けながら先に進むことになる。
戦闘は、敵のグラフィックと接触すると開始されるシンボルエンカウント方式。ただし、棒人間のあまりの弱さに戦闘自体が成立しない──「棒人間アドベンチャーは「戦闘のないRPG」なのだ。当然、一般的なPPGのように主人公のレベルアップもない。
一般的なRPGでは、街に入ったら住民から情報を仕入れ、気になるアイテムを片っ端から調べるのがセオリーだが、「棒人間アドベンチャー」の主人公は、道端に落ちているガラスの破片を踏んだだけでも死んでしまう“激弱”。不用意にアイテムなどを調べると、それが引き金となってあっという間にゲームオーバーになってしまう。「最低限必要な情報以外は探索しない」ことがクリアへの近道となる。
敵との戦闘でも、戦闘状態に入るだけで強制的にゲームオーバーになる。一般的なRPGの感覚でプレイすると頻繁に死ぬことになる。ただし、仮にゲームオーバーになっても、町中なら死んだその場所から、ダンジョンでは進み具合に応じたポイントから、すぐに再スタートできる。特にペナルティもなく、何度死んでもその先の展開に支障はない。メニュー画面を表示させれば、どの時点でもセーブすることが可能だ。
ダンジョン内には意外に多数のモンスターがいるが、ほとんどは動きに一定の規則性がある。ゲーム前半では、ダンジョン内のモンスターを避けて進めば、簡単にボスキャラまでたどり着ける。
ゲーム後半ではモンスターに加え、ダンジョン内に無数の仕掛けが用意される。一般的なRPGでは、ダンジョン内でボタンを押すとドアが開いたり、ワナが解除されたりなど、ゲームオーバーにつながるようなものはないが、「棒人間アドベンチャー」では、こうした仕掛けに触れると即ゲームオーバーになる。無数の敵と仕掛けを避けて、すばやく移動しなければならない。