「BlogPad」は、RSS/ATOMとOPMLに対応した3ペイン型のリーダ。日々刻々と更新されるニュースサイトの記事やblogの情報などを手軽にチェックし、読める。メイン画面は、左側のフィードツリー、右上部の記事リスト、右下のコンテンツ表示の各エリアからなる。

フィードツリーでは、各フィードをフォルダによってサイトごとに分類・登録することが可能。フォルダの下にさらにフォルダを作成して階層化することもできる。フィードをドラッグ＆ドロップして、簡単に自分好みに整理し直すことができる。

記事リストには、フィールドツリーで選択したフィードに含まれる記事の一覧が表示される。コンテンツ表示部はタブブラウザ形式になっており、左から二番目以降のタブに記事リストで選択した記事のWebページが表示される。【Shift】キーを押しながら記事を選択することで、新たなタブが追加される仕組み。一番左のタブには、フィールドツリーで選択したフィードの記事の一覧と概要、URLが表示され、ひと目で各記事のあらましを知ることができる。

フィードツリーに登録されたすべてのフィードから、指定文字列を含む記事を検索することも可能。検索結果は記事リストに表示される。また、フィードツリーにも「検索結果」として登録され、いつでも好きなときに記事リストを表示させることができるようになる。

各フィードにはプロパティを設定することが可能で、間隔（日/時/分）を指定してフィードの定期的なチェックを行える。新着記事がある場合は、タスクトレイアイコンで通知してくれる。逆に、更新によって破棄されたくない記事のフィード情報を年/月/日単位で指定して保持することも可能だ（ただし、保存されるのはあくまでもフィード情報だけで、記事の内容そのものが保存されるわけではない）。

タブブラウザの最初のタブに記事のタイトルと概要が表示されるのは便利だ。これのお陰でいちいち記事を開いてチェックすることなく、本当に興味のある記事だけを選んで読むことができる。3ペインのためWebページの表示スペースはどうしても狭くなってしまうが、ワンクリックでコンテンツ表示部を最大化して、広い画面でじっくりと記事を読むことができる。

新規にフィードを登録する方法も、直接URLを入力する方式だけでなくWebページ中のRSSフィード情報をクリックして登録する方法や、Webページから読み取ったフィード情報のリストから必要なものを選んで登録する方法なども用意されており、手軽にフィードを追加することができる。ただし、フィードをフォルダ内に直接登録することができず、必ず一度フィールドツリー部の最下行に追加しておいて、あとからドラッグ＆ドロップで移動しなくてはならないのは、個人的にはちょっと不便に感じた。

起動時やタスクトレイからの復帰時パスワードを設定できたり、非アクテイブ状態や未入力状態が続いたときに自動的にタスクトレイに隠したり最小化したりすることができるのもユーザの使用環境によっては重宝するだろう。Webページの表示をグレイスケール化して目立たなくする機能が用意されているのも魅力的。ただし、この機能は未対応部があるせいなのか、筆者の環境では使用すると頻繁に固まってしまったのが残念だった。

開発中に苦労した点
「こっそりチェック」するために必要な機能を実装することに割と苦労しています。例えば、まだまだ不完全ですが、ブラウザ部を目立たないように白黒表示させる機能があるのですが、そのコーディングには相当の時間を割いてます。RSSリーダの本質とは関係ないところで苦労してますね。

ユーザにお勧めする使い方
去年から自分でblogをはじめたこともあり、いまは普通にblogリーダとして使っていますが、それまではメディアサイトや企業などが発信するフィードをかき集め、情報収集のツールとして使っていました。そのための機能として、検索バーに検索語を含む記事をまとめてフィードのように登録させる機能を実装したり、フィードの情報を過去から蓄積させていく機能を実装したりしています。さっと斜めに必要なフィード情報を読んで、レポートをさっと仕上げるような使い方にも便利なのではないでしょうか。当初のコンセプト「こっそりチェック」とは対極のアクティブなレポーティングツールですね。

今後のバージョンアップ予定
この機能はほしいかも！　と思ったときに一気にバージョンアップしてしばらく放置という、「気が向いたときウェア」なのですが、アップデートしたときはblogには必ず情報を流していますので、そちらをご覧いただけたら幸いです。