ランダムに出現しては消えるフルーツを矢で撃ち落として籠でキャッチする、シンプルなアクションゲーム。1ゲーム2分間でプレイできる。ユニークなキャラクタがいきいきと描かれたオープニングとエンディングも楽しい。「Very Merry Berry」は、マウスで矢を放ってフルーツを落とし、キーボードでキャラを動かして回収するシンプルなアクションゲーム。主人公は、パン屋「ももいろベーカリー」のアルバイト「長谷川カトリーヌ」と、同じくアルバイトでカトリーヌの幼なじみでもある「西崎祐一」。カトリーヌは、外見はかわいらしいが、性格はいたって凶悪。戦闘力もかなり高く、祐一はいつも彼女のわがままで身勝手な言動に振り回され、ひどい目に遭っている。
ある日、いつものようにバイトをしていた祐一は、店長が作った「Xベリー」という貴重な苺で作られたジャムの瓶を持っているところに、カトリーヌの強烈なぶちかましを喰らう。カトリーヌにすれば、日頃の何気ない習慣でしかなかったが、これでジャムの瓶がすっ飛び、粉々に砕けてしまう。数年前からの夢の結晶であるXベリージャムの瓶が目の前で砕けるのを見た店長は、ショックのあまり錯乱してしまう。反省したカトリーヌは、責任を取ってジャムを作り直そうと闇商人の元を訪れ、大量の新鮮な果物とXベリーを交換してもらうことで話をまとめる。あとは、有無をいわさず連れてきた祐一と力を合わせて、必要な量のXベリーに見合うだけの果物を手に入れるだけ……というストーリー。
ゲームの内容は、制限時間2分間のアーチェリーゲーム。舞台となるのは、よい果物がなるものの、高すぎて取ることができず、誰も立ち入らない自然の果実園。ここで祐一のアーチェリーの腕前を活かして、新鮮な果物を集めようというのがカトリーヌの計画だ。
操作はマウスとキーボードを併用する。樹の上になった果物にマウスポインタを当てて左クリックすることで矢を発射し、狙った果物を撃ち落とす。ただし、矢は下から真っ直ぐ果物に向かって飛ぶのではなく、放物線を描いて飛び、いったん果物の前を通過したあと、落下して初めて果物に刺さる。そのため、発射してから刺さるまでのタイムラグがかなりある。果物は、樹の上にランダムに出現したあとすぐに消えてしまうため、急いで狙って発射しないと当てることができない。
さらに、ただ果物を落とすだけでは得点にならない。地面に落ちると果物が潰れてしまい、売り物にならなくなるからだ。そのため、籠を持って樹の下で待ちかまえているカトリーヌを【Z】/【X】キーで左右に移動させ、落下してきた果物をキャッチさせなくてはいけない。
落下中の果物に矢をもう一度命中させて粉砕する方法もある。成功すると、通常の5倍の得点をゲットできる。難易度は高いが、高得点を狙うならば、ぜひともチャレンジしたい。
登場する果物は「サクランボ」「リンゴ」「バナナ」「ブドウ」「イチゴ」「メロン」「パイナップル」の7種類。ゲットしたときの得点が異なり、サイズや落下速度の違いなどにより、粉砕の難易度も大きく異なる。粉砕を狙うのであれば、最初は「サクランボ」と「リンゴ」をターゲットとするのがよい。
粉砕に夢中になりすぎて誤ってカトリーヌに矢を当ててしまうと当然、ただではすまない。残り時間に関係なくゲームオーバーとなる。果実園には、そのほか、ラジコン飛行機や錯乱した店長なども登場する。
通常の得点のほかに、ボーナスも用意されている。ボーナスは、同じフルーツを3回連続でキャッチするなどのゲーム中の行動に対して与えられ、全部で7種類がある。いずれも通常よりも遥かに高い得点をゲットできる。ただし、各ボーナスの獲得条件は秘密となっており、実際に1回獲得してみるまでわからない。
ゲームにはコミカルな「オープニング」と「エンディング」も用意されている。エンディングの閲覧条件は、ゲームで獲得した得点が累計で70,000点を超えること。達成後に「ストーリー」の「エンディング」を選択することで、エンディングを見ることができる。