アイデアをツリー形式の図にまとめることで、思考を整理するのを助けてくれる“発想支援ソフト”。「MindMapper Professional」は、アイデアをツリー状に整理してゆく「マインドマップ」を簡単に作成できるソフト。基本となるアイデアやテーマを起点とし、そこから派生する項目や細分化した項目をツリー状の図として描きながら、整理してゆく。作成した図をベースにスライド形式のプレゼンテーションを作成したり、スケジュール管理ツールとして使ったりもできる。
「MindMapper Professional」では、まず最初に起点となる項目があり、起点に「ノード」と呼ばれる項目(テキスト)を追加してゆくことで図を作成する。ノード同士は線で結ばれ、親子関係や兄弟関係を視覚的に表す。ノードを結ぶ線の種類やノードの並び方などをユーザが指定できるほか、関連する項目をカッコで括ったり、離れた枝同士のノードを線で結んだりといったことも可能。単純な階層構造では表せない複雑な関係を視覚化できるのが特徴だ。
ノード単位で吹き出しのような「囲み枠」を付けたり、ノードを結ぶ線の色や太さ、形状などを変えたりすることで、さらにわかりやすく表現することも可能。ノードにアイコンを付けたり、「ノート」と呼ばれるコメントを書き込んだりすることもできる。ハイパーリンクを設定することで、他のマップを開いたり、Webページにアクセスしたり、電子メールの新規作成を行ったりといったことも可能だ。
ノードの移動やコピー、階層の変更などはマウスのドラッグ&ドロップで行える。ノードとは独立したテキストを入力したり、そのテキストをあとからノードとしてツリーに追加したりといったこともできる。
ノードは、折りたたみ(ロールアップ)や展開(ロールダウン)が可能。「アウトライン」画面を表示し、アウトラインプロセッサのようにノードのテキストだけをツリー状に表示して、そこから目的のノードだけを選択するといった使い方もできる。
各ノードに対してスケジュール(開始/終了日)を割り当てることで、ガントチャート形式でスケジュール管理を行うことも可能。また、ノードをスライド化してシナリオを作成すれば、スライドショウ形式のプレゼンテーションツールとしても利用できる。
作成したマップは、Microsoft Word/Excel/PowerPoint/Project/Outlookの文書としてエクスポートできる。逆に、これらのアプリケーションで作成された文書を「MindMapper Professional」にインポートすることも可能だ。OLEを利用して、WordやExcel上に「MindMapper Professional」のチャートを挿入したり、「MindMapper Professional」上にExcelで表を作ったりもできる。
マップはそのまま印刷できるほか、アウトラインプロセッサ風の「テキスト印刷」もできる。ガントチャート、スライドなどの印刷も可能だ。