メールボックス内のスパムメールを削除することもできる多機能メール転送ソフト。「Forward Mail」は、普段使用しているアドレスに届いたメールを、携帯電話やほかのメールアドレスへと自動転送してくれるソフト。詳細なスケジュール設定やフィルタ設定を行うことが可能で、さまざまな条件で自在にメールを転送できる。マルチアカウントに対応するほか、同時に多数のアドレス宛にメールを転送することもできる。
使用を開始するには、まず最初に基本的な情報を設定する必要がある。ただし、送信されてきたメールを転送するだけなら、転送元(自宅などで通常使用しているメールアドレス)のアカウント情報と、転送先のメールアドレスを指定するだけでよい。転送元に届いたメールがそのまま指定の転送先アドレスに送られる。
転送元で指定するのは、メールアドレスやPOP/SMTPサーバのアドレス、アカウントのパスワードなど。「何分おきにメールをチェックするか」なども、もちろん設定することが可能。転送元、転送先ともに複数のメールアカウント/アドレスを設定できる。転送元には最大10個のアカウントを登録することが可能。転送先には最大100個のアドレスを設定することができる。
スケジュール機能も搭載されている。アカウントごとに転送しない(する)時間を曜日別に1時間単位で指定できる。例えば「平日、出社中のみ転送を有効にする」といった使い方が可能。「指定した時間帯に届いたメールは、転送可能な時間になっても転送しない」オプションも用意されている。
フィルタ設定も詳細に行える。メールのサイズで転送する/しないを設定できるほか、送信者/受信者/CCなどに特定のアドレス(文字列)が含まれている場合や、タイトルに特定の文字列が含まれている場合などでも転送する/しないを設定できる。「メーリングリストは転送しない」「自分からのメールは転送しない」など、さまざまな転送パターンを設定できるようになっている。
メールに添付ファイルがある場合、添付ファイルも転送するか、(添付ファイルを取り除いて)本文のみを転送するかも選択できる。HTMLメールの場合は、HTMLメールとしてそのまま転送するか、テキストパートのみを転送するかを選べる。転送先に携帯電話のアドレスが設定されている場合(携帯電話モード)には、自動的に添付ファイルは取り除かれる。
携帯電話への転送では、
- メールを自動的に分割する
- 本文の先頭にサブジェクトを含める
- 空白行やTAB文字などを削除する
- 指定バイトごとに強制的に改行を挿入する
などの設定が可能で、携帯電話で読みやすいようにテキストを整形してメールを転送できる。転送時のメールの削除条件も「(フィルタなどで転送されなかったものを除き)転送されたメールのみを削除」「転送されなかったメールも含め、すべて削除」から選択・設定することが可能。さらにVer.4.00からは「(転送は行わず)『転送する』と条件設定されたメールを削除」することも可能になり、スパムメール削除機能としても利用できるようになった。