記憶のない少女が「箱」と呼ばれる地下施設から脱出するファンタジーRPG。施設に設置された、さまざまなパズルの解除がおもしろい。「UnderGarden chronicle」は、見知らぬ部屋で目覚めた少女が主人公のRPG。少女は、なぜか一切の記憶を失っていたが、部屋にかけられた表示から、自分の名前がアシュレイであると推理する。アシュレイが閉じ込められていたのは、モンスターが徘徊する地下10階にも及ぶ謎の多い地下迷宮。そこでアシュレイは、自分の過去を知っているかのような言動をとる少女エリオットと出会う。記憶をなくした理由、カラクリの多い迷宮の存在理由、そしてアシュレイと迷宮に閉じ込められている少女たちの正体……。アシュレイは地上への脱出と、すべての謎を解明するために戦うことになる。
ゲームの特徴は、謎の多い設定と、アシュレイとともに閉じ込められた少女たちの友情が描かれたストーリー。さらに、迷宮に仕掛けられたパズルを解く楽しさもゲームを魅力的なものにしている。
ダンジョンの各階には謎が用意され、解かない限り先に進めない。謎の種類は、暗号を解読して先に進むヒントが手に入るものや、出口のロックを外すスイッチを探し出す宝探しタイプのもの、さらには動き回る敵から逃げ回るアクション風のものまでさまざま。そのほか、水を移動させてその浮力を利用して先に進む道を出現させるものや、光の反射を利用してスイッチを入れるものなど、純粋な頭脳パズルを楽しめるものもある。
戦闘は、ダンジョン内に動き回る敵のグラフィックに触れると開始。半リアルタイムのアクティブタイムバトルで、戦闘画面のタイムゲージが満タンになったキャラクタから行動できる。このため、すばやさのステータスが高いキャラは1ターンで何度でも行動することが可能。味方がとれる行動は、装備した武器で戦う通常攻撃のほか、レベルアップとともに覚える魔法や必殺技などを放つ「スキル」、そしてアイテムの使用に防御の4種類。戦闘に勝利すれば、経験値に加え、お金のような役割をする「マナエナジー」を手に入れることができる。
魔法には水や炎、雷、風といった属性がある。炎と水、雷と風は、性質が反発する「反属性」となり、属性を持つ敵に反属性となる魔法を放つと、通常より大きなダメージを与えることができる。
ゲームの途中で仲間が増えれば、味方をひとりだけ戦闘に参加させることができる。参加する仲間はメニュー画面の隊列編成で選択することが可能。主人公は銃を使うため、攻撃魔法のスキルはほとんどない。しかし、仲間には攻撃魔法が得意な者、補助魔法が得意な者、光と闇の魔法が得意な者などさまざまなタイプがいる。敵によっては通常攻撃では傷ひとつつけられないこともあるため、敵の種類に合わせて味方を使い分けるのが重要となる。
特定の階までたどり着くと、妖精たちと出会う。妖精は、敵を倒して手に入れた素材で、さまざまなアイテムを合成してくれる。ただし、合成には素材のほかに「マナエナジー」が必要。マナエナジーは敵を倒すか、妖精に頼んでアイテムをマナエナジーに還元することで手に入る。
高い能力を持つアイテムを作り出すには、多くのアイテムが必要なことが多い。モンスターによってドロップする素材は異なる。どのモンスターがどのアイテムを落とすかは、ゲーム序盤で手に入る「魔物図鑑」を見れば調べられる。魔物図鑑は新しい種類のモンスターを倒すごとに内容が増えていくので、図鑑のコンプリートを目指して戦うといった楽しみ方も可能だ。