スライドショウタイプの動画を手軽に作成できるソフト。パソコンの画面を連続でキャプチャし、テキストやマウスの動きを加えることで、パソコン用の動画マニュアルなどを簡単に作ることができる。「ViewletBuilder5 プロフェッショナル」は、パソコンの操作デモやチュートリアルなどの作成に最適な動画編集ソフト。画面の変化を一連のスクリーンショットとして保存し、スクリーンショットをもとにスライドショウタイプの動画を作成できる。既存の画像ファイルから動画を作ることも可能だ。
スクリーンショットから動画を作成するする場合は、キャプチャ範囲がそのまま、作成するスライドの大きさとなる。キャプチャ範囲はVGAやSVGAなどの標準的な画面サイズをリストから指定できるほか、任意の範囲をドラッグで指定したり、(サイズを指定するのではなく)アプリケーションやウィンドウを直接指定したりすることもできる。
キャプチャの方法には、画面上の変化を検知して自動でキャプチャする「スマートキャプチャ」と、ホットキーで任意に実行できる「マニュアルキャプチャ」がある。「スマートキャプチャ」では、メニューを開いたりクリックしたりといった操作が行われるたびに自動的にキャプチャが実行され、記録が終了すると「ViewletBuilder5 プロフェッショナル」のメイン画面に、キャプチャされたスライドのサムネイル一覧が表示される(このため途中で1枚ずつ保存する必要はない)。
メイン画面は、サムネイルと選択中のスライドを編集するためのエリアとに大きく分けられ、サムネイル一覧で選択したスライドに、メッセージのテキストや図形、ボタンなどのオブジェクトを配置するという流れで作業を進めてゆく。編集画面の下部にはタイムライン用のバーがあり、各スライドの表示時間やスライド上に配置したメッセージの表示タイミングなどを編集できるようになっている。
さらに、スマートキャプチャでは、操作中にメニューをクリックしたり、キー入力したりしたポイントには、キャプチャが終了した時点で自動的に吹き出し付きのメッセージテキストが挿入される。また、スマートキャプチャ/マニュアルキャプチャともに、マウスポインタの位置や移動の軌跡を示す「カーソル」というマーカーも自動的に挿入されるので、動画をプレビューすると、マウスポインタの移動する様子がアニメーション表示でよくわかる。
メッセージやカーソルは編集画面のツールを使って手作業で追加することもできる。画像や図形を挿入したり、一時停止などのボタンやクイズなどのインタラクティブな操作を行うためのオブジェクトを挿入したりすることも可能だ。
編集したスライドは「パブリシッシュ」機能を使ってFlashムービーに出力できる。パブリッシュ先にはローカルマシンのほか、FTPサーバを指定することも可能で、ログイン名やパスワード、ディレクトリなどを登録しておくことで、サーバに直接アップロードできる。