正規表現を使った高度な検索、スクリプト、キーマクロなど、多くの機能を備えたテキストエディタ。「VxEditor」は、多くの機能を持ちながらも軽快に動作するSDI方式のテキストエディタ。文書作成やプログラミングなどに幅広く利用できる。レジストリに設定を保存しないため、USBメモリなどで持ち歩いて使用することも可能。UTF-7/8、JIS、Shift JIS、EUC、Unicodeの各形式に対応し、文字コードはファイルの読み込み時に自動判別される。
テキストエディタとしての基本性能は高い。箱形編集、引用符付きコピー/貼り付け、現在日時の挿入、ワードラップ、禁則処理などの機能を搭載。大文字⇔小文字/全角⇔半角/ひらがな⇔カタカナの相互変換機能もある。Undo/Redoの回数は実質無制限だ。
編集画面の表示スタイルは、文書の種類に応じて変えることが可能。数値、文字列、コメント、引用行などを解析して色分け表示する。初期状態で、HTML/C++/Perlなど11種類の設定が用意され、読み込んだファイルの拡張子によって自動判別される。設定の定義や拡張子の登録内容をユーザが変更することも可能だ。
検索機能の正規表現は、AWK互換とPerl5互換を切り替えて利用できる。どちらを利用するかは検索ダイアログの中で指定する。AWK互換の正規表現では「あいまい検索」を行うことも可能。複数のファイルにまたがる検索(Grep)は、同梱されている「VxGrep」を利用して行う。テキストファイルはもちろん、PDFや「Word」「Excel」「一太郎」の文書からテキスト要素を抽出して検索できる。
キー操作を記録して自動処理が行えるキーマクロ機能もある。「記録」ボタンを押してから「停止ボタン」を押すまでの一連の操作を簡単に記録でき、すぐに再生して同じ処理を繰り返させることができる。記録した動きをファイル保存して再利用することも、もちろん可能だ。
特徴のひとつが、JavaScriptに近いスクリプト言語「DMonkey」を搭載していること。「VxEditor」上でスクリプトを実行でき、かなり高度な処理を行える。「ツール」の機能を使うことで、エディタの起動直後やファイルの読み込み直後にスクリプトを自動実行することも可能だ。
そのほか、カラー印刷、IEでのHTMLプレビュー、ウィンドウの半透明化といった機能も備えている。