約1,700問もの問題が収録された、中学生向けの歴史学習ソフト。年代暗記支援や旧国名の学習といった機能も付いている。「歴史道場マニアックス」は、中学生向けの歴史をクイズ形式で学べるソフト。細かな時代ごとにセクションが分けられており、セクション単位で学習することで短時間での繰り返し学習を行える。歴史学習用の「歴史道場」のほか、年代暗記に有効な「年代道場」、かつて日本にあった国名を学べる「旧國名道場」が用意されている。
メインといえる「歴史道場」には、日本史と世界史の問題が詰め込まれている。「人類の誕生」から「ソ連の崩壊と世界の変革」まで、66種類のセクションがある。各セクションは、特定の時期(平安や鎌倉などの大まかな時代をさらに細かく区切ったもの)やテーマにスポットを当てたものとなっており、20〜30問程度の問題が含まれている。マニュアルによれば、1セクションの学習に要する時間は4〜5分だという。
学習をはじめるには、「歴史道場」のメニューからセクション一覧を選択する。セクション一覧の各項目には、それぞれ「合格済」「不合格」「未学習」といった具合に、過去にそのセクションに合格したかどうかが表示される。
セクションを選ぶと問題が出題される。解答は四択式、問題の出題順序は固定となっている。セクションには制限時間が設定されており、用意された全問題を制限時間内に正解すると「合格」。制限時間が0になってしまうと「失格」だ。誤答すると、その問題をあとで再び解き直すことになる。すべての問題に正解するまでセクションは終了しないので注意したい。
「年代道場」は、世界で起きた大きな出来事とその年号(西暦)を組み合わせて覚えるためのもの。問題は全部で100問あり、「登録順に20問ずつ出題」「ランダムで20問を出題」「100問をまとめて出題」の3モードを備える。
モードを決めると出題画面に移行する。ある出来事が出題されるので、その出来事が起きた年代を画面のボタンで答えればよい。例えば「大阪夏の陣・武家諸法度」が表示されたら、「1615」と解答すればよい。すべての漢字にルビが振られているので、中学生だけでなく小学生でも問題なく利用できる。
正解/不正解の判定が行われると同時に、語呂合わせの記述が示される。先の例でいえば「一路行こ(1615)うぜ大阪城」となる。こうした語呂合わせにより、年代の暗記を効率的に行える。語呂合わせの文章を機械音声で読み上げてくれるので、目からだけでなく耳からの記憶も強化される点がうれしい。
「旧國名道場」では、日本の古い国名を学習できる。「初級モード」と「上級モード」があり、上級では漢字だけで国名を表示するが、初級ではふりがなも付く。白地図上に示された国の名前を、候補の中からひとつ選択する方式だ。蝦夷(北海道)から琉球(沖縄)まで、全部で75の問題が用意されている。1,000秒の制限時間以内に75問をすべて正解すれば合格で、誤答は10回まで許される。
この「旧國名道場」は、非常に難易度が高い。筆者も何度か挑戦してはみたものの、結局合格までたどり着けなかった。そもそも、これまでに旧国名の学習をした経験がないことも一因だが、それに加えて誤答制限が設けられているのが大きい。可能ならば、筆者のような超初心者向けに「誤答制限なし」のモードがあるとありがたいと感じた。
(田中 剛健)