ディスクの空き容量が一定以下になると、ゴミ箱に入っているファイルを古い順から自動的に削除してくれる“ゴミ箱監視ソフト”。削除したファイルを復元不能にする「シュレッダー」機能があり、セキュリティにも配慮されている。「HiAutoTrash」は、使用状況に応じてゴミ箱のファイルを安全に削除するソフト。ゴミ箱の利用状態を監視し、あらかじめ指定した値よりもディスクの空き容量が少なくなると、ゴミ箱のデータを削除して容量を確保する。ゴミ箱の監視は、システムのある起動ボリュームはもちろん、内蔵ボリュームや外付けディスクに対しても行える。
起動するとFinderのメニューバー上にアイコンが表示され、ディスクの使用領域を常に監視する。常時確保する空き容量を「ディスク全量に対する百分率(初期設定は10%)」で指定しておくと、指定した容量を下回った際にゴミ箱のファイルが自動削除される。このとき、ゴミ箱から削除されるファイルの優先順位は「最後のアクセス日時が古い」ものほど高い。古いものから順番に削除し、ディスクの空き領域が設定した容量に戻るまでファイルの削除を繰り返す。
ディスクの状態は、いつでも確認することが可能。メニューバー上のアイコンをクリックすると「現在使用中の容量」「ゴミ箱内の容量」「空き容量」を棒グラフの形式で確認できる。グラフの色が項目ごとに分かれており(赤/黄/緑)、ディスク全体に対する%値も示されるため見やすい。
シュレッダー機能も備えている。ゴミ箱内のファイルを自動削除するときに、意味のないバイナリデータを上書きした上でファイル名も変更する。これにより、あとから復元することが非常に困難になる。
このほか、手動による削除機能もあり、「ゴミ箱を空にする(全部削除)」「Finder上であらかじめ選択しておいたファイルの削除」「ファイルを指定して削除」といった操作を行える。オプションとして、「ゴミ箱を監視する間隔(秒単位)」や「シュレッダー機能のON/OFF」などを設定できる。