「記憶を失った少女」と「傭兵の男」が、さまざまな謎と対峙するファンタジーRPG。独自の成長システムや、やり込み度満点のおまけ要素も魅力だ。「Clair De Soleil 2nd 〜運命の輪〜」は、やり込み要素が充実した長編ファンタジーRPG。主人公は、あらゆる銃を使いこなす実力を持つ傭兵「ロヤ」。ロヤがいる国はもともと平和で豊かだったが、国王が暗殺されたことで親族内での王位争いが起きてしまう。この王位争いに絡んだ仕事を請け負ったロヤは、とある王族の屋敷で記憶をなくした少女「アルディ」と対面する。アルディは屋敷に監禁されていたものの、ロヤの手によって脱出。こうしてロヤたちは、失った記憶を取り戻すためにさまざまな戦いをくぐり抜けることになる。
最大の見どころは、なんといっても謎の多いストーリー。謎多き少女「アルディ」にまつわる記憶や、アルディが王族に監禁されていた理由など、さまざまな謎が待ち受けている。もうひとつ、個性的なキャラたちもポイント。過去に傷を持つクールな「ロヤ」、記憶がないものの健気に振る舞う「アルディ」を筆頭に、ロヤの傭兵仲間でもある熱血男「レイド」や、自由にあこがれる御曹司「ディラック」などが登場し、物語を盛り上げる。
戦闘は、一般的なコマンド式のターン制を採用。基本的には、各キャラが1ターンに1回ずつ攻撃や魔法などの行動を起こせる。戦闘に勝利すると経験値やアイテム、バトルポイント(BP)が手に入り、一定の経験値を得ることでレベルがアップする。攻撃力やHP/SPなどのステータスはレベルアップによって上昇する。
能力成長システムは「アビリティ」と「科法」の2種類がある。「アビリティ」は特技や必殺技などを指す。アビリティの習得には、主にBPによるカスタマイズが必要。蓄積したBPを使って“潜在能力”の強化を行える。キャラごとに固有の潜在能力が用意されており、BPを好きな能力に割り振って強化できる。
アビリティの習得に必要な要素は、基本的に「レベル」と「潜在能力値」(一部のアビリティはイベントで入手できる場合もある)。アビリティ入手条件のうち、レベルと潜在能力値のどちらが欠けていても獲得できないので、両方をバランスよくアップしてゆくことが重要だ。
アビリティだけでなく、「科法」と呼ばれる魔法を各キャラにセットできる。科法は街などで購入でき、手に入れた科法をキャラに“注入”することで習得できるようになっている。科法の種類は攻撃、回復、間接とオーソドックス。各キャラには「メモリ」と呼ばれる科法の習得限界値がそれぞれ設定されている。強力な科法ほど多くのメモリを消費するので、科法を覚えすぎると新しい科法が覚えられなくなる。ただし、一度覚えた科法を「忘れる」ことは可能だ。
さらに、アルディには隠しパラメータとして「好感度」が設定されている。好感度の数値はプレイヤーには見えない。アルディの好感度は一緒に戦ったり、イベントの途中で発生する選択肢などで増えていく。一定以上の好感度に達すると、ちょっとしたイベントを見ることができるようになる。ほかにも、道ゆく人々とアイテムを交換する「わらしべイベント」や、特定のイベントをクリアしないと見られない「特殊エンディング」などがある。