マウスのポイントだけでクリック操作などを実行できる、マウス操作補助ユーティリティ。「Fidget Clicker」は、クリックやドラッグといった「ボタンを押す」アクションを、マウスのポイント操作だけで実現するソフト。指定できるアクションは、マウスの左、中(ホイール)、右ボタンに対する、クリック、ダブルクリック、ドラッグの3種類。左ボタンでは、自動連続クリック(1ステップ/2ステップ)も行える。
起動すると、上下2段に各機能が割り当てられたボタンが並ぶ操作用パネルが表示される。実行させたいアクションのボタンをポイントして指定し、アクションを実行したい場所にマウスをポイントすると、ポイント位置でアクションが行われる。例えば、アクションに「右クリック」を指定し、マウスをタスクバーにポイントすると、少し間をおいてコンテキスト(右クリック)メニューが表示される。初期設定の場合、アクション実行後は自動で左クリックモードに戻る(アクションが左クリックに指定される)ため、コンテキストメニューにマウスをポイントすれば、コマンドをスムーズに実行できる。
アクション後に左クリックモードに戻ることを防止する「維持」モードもある。「維持」モードを使えば、アクション実行後もそのアクションモードが維持される。
特徴的なアクションに「自動連続左クリック」がある。最初のマウスポインタ停止位置で自動クリックがはじまり、その後は「設定」で指定した間隔で左クリックが連打される。連打の解除は「指定回数クリック」「指定時間経過」「指定速度以上でマウスをすばやく動かす」のいずれかで行える。「2ステップ自動連続左クリック」もあり、1回目のポインタ停止位置で左クリックを一度実行したのち、2回目の停止位置で自動連続左クリックが開始される。
操作用パネルは、指定時間経過により自動的に隠れる(設定で隠れないようにすることも可能)。隠れているときはボタンひとつの非常にコンパクトな表示になる。利用したいときはボタンをポイントすれば、上下2段の操作用パネルが現れる。
「クリックを実行する待ち時間」「自動的にボタンを非表示にする待ち時間」「自動クリック間隔」を指定することも可能。ミリ秒単位で指定できる。クリック音を鳴らす(音データはWAVのみ対応)、一部ボタンの表示/非表示を切り替えるといったことも可能だ。
操作用パネルを英語表記にすることもできる。初期設定では日本語表記だが、インストールしたフォルダにある「ja-JP」フォルダをまるごと削除することで、英語表記に変えられる。