対になるパネルを探して消してゆく学習ソフト。日本語や漢字関連のものを中心に、さまざまなジャンルの問題データ51種類が付属している。「がんばれ!ペアーズ」は、対になっているパネルを探して消してゆくゲーム風の学習ソフト。「何か」と「何か」がペアになるような組み合わせを学びたい場合に有効だ。最初から付属している問題データは、全部で51種類。日本語や漢字関連のものが多く、
- カタカナ
- ローマ字
- 四字熟語
- 対義語
- 漢字:部首合成、音/訓読み、送り仮名(それぞれ小学校1〜6年の学年ごとに分かれる)
などが含まれている。そのほか日本語以外で、かけ算九九、英単語、日本国憲法、百人一首などのデータもある。問題の種類は多岐に渡るが、どの問題でも「何か」と「何か」のペアをひとつずつ消してゆき、すべてのペアを消せば終了になる、という点は変わらない。真価を発揮するのは、なんといっても「漢字の部首合成」だ。「漢字の部首合成」は、二つの字を左右もしくは上下に並べて漢字1文字を作るというもので、まさに「がんばれ!ペアーズ」にうってつけの題材といえる。問題は「ペア左右」「ペア上下」に分かれており、それぞれ小学1年生から6年生までの学年別に問題データが用意されている。当然、学年が上がれば難易度も上がる。
ペアの簡単な例として、「糸」+「色」で「絶」という文字になることから、「糸」と「色」のパネルを続けて選択すれば正解だ。当然ながら合成後の「絶」の文字はどこにも表示されない(組み合わせた結果がわからない)ので、部首をうまく見極められるかがポイントとなる。正解したパネルは暗くなり、以後選択できなくなる。ちなみに、誤答をしても特にペナルティはない。
表示文字の色は「2色(赤青)」と「1色(黒)」がある。デフォルトの2色表示では赤字と青字のものが組み合わさる仕様のため、「ヒント」の役目を果たす。先ほどの例でいうと、「糸」が赤ならば「色」が青になっているという具合だ。1色表示では「糸」も「色」も黒字で示されるので、組み合わせを見つけるのがやや難しくなる。
パネルは16分割構成で、1ステージあたり最大八つの問題が並ぶ。八つ以上の問題が用意されているデータでは、複数のステージを繰り返すことになる。現在のステージ数とステージ総数は、画面下部に「ページ」として示される。ステージごとの制限時間を設定することもでき、15/20/25/30/45/60秒からひとつを選択する。デフォルトでは制限時間が「無制限」になっているが、60秒でもかまわないので、できれば制限時間を設定することをお勧めする。時間制限があると、俄然緊張感が違う。
制限時間をONにしている場合、経過秒数によってステージごとに点数が得られる(得点は60から経過秒数を引いた値)。各ステージで得た点数を足した合計得点がランキングに記録される。ランキングに登録する際ユーザ名を入力するため、複数人で交互に利用することもできる。上位ランキングの閲覧も可能だ。
そのほかオプションとして、文字フォント、サウンドのON/OFF、問題のシャッフル方法などを指定できる。シャッフルには二つのパターンがあり、シャッフルのタイミングが「問題選択時+表示画面ごと」「表示画面ごと」になるよう設定できる。問題がシャッフルしないようにする設定もある。
問題のデータはCSV形式のため、メモ帳などのエディタで自由に編集・作成できる。汎用性が非常に高いので、一問一答タイプのものであれば、さまざまなパターンの問題を作成できる。付属する問題データは「国語」が多いが、それ以外の分野・学科でも十分に使用できる。歴史年号や数学などの公式を暗記する、といった用途もあるだろう。
(田中 剛健)