簡単な設定でWebサーバを構築できるソフト。セキュリティ設定やユーザ管理などをGUIインタフェース上で行える。「雷電HTTPD」は、Webサイトを運営するためのサーバを自分のパソコンに構築するためのパッケージ。インストールするだけでWebサーバとして稼動させることができ、(一般的な同種のソフトのように)設定ファイルを手作業で書き換えるような手間は必要ない。ユーザグループの管理やセキュリティ設定などもすべてGUIインタフェース上で行える。blogやCMSなどで広く使用されているPHPを標準でサポートするほか、PerlやPythonも利用できる。いずれも面倒な設定なしですぐに使える。
サーバの基本設定では、IPアドレスやポートなどのほかに、HTTP接続のスレッド数などを指定することが可能。さらにセキュリティ設定として、指定IPの許可/遮断、ウイルス/ハッキングコード指定のためのキーワード編集、遮断するブラウザエージェント名やダウンロードを禁止するファイルなどを指定できる。
仮想ホスト機能を使って、複数のサイトを運用することも可能。運用するホスト(サーバ)の構成状態は、ツリー状に一覧表示される。各ホストに対して、ログの記録形式、CGIを実行するためのパス、ページ圧縮、繁体中国語/簡体中国語の文字コード自動変換、デフォルト文書ファイル名の設定などを行える。
そのほかにも、
- ページが見つからなかったときに表示されるエラーページ(404)の仮想ホストごとの設定
- ほかのサーバ上のページからリンクされたときに、特定のすかし用画像をオーバーラップ表示
- 外部ドメインやIPアドレスでのHTTPリクエストをブロック
- ユーザごとのWebページ用領域の割り当て
- MP3/WMAがあるフォルダにWebブラウザでアクセスした際に、再生用コントローラを表示(音楽アルバムブラウズ)
- Webサーバへのリクエストを別のWebサーバに転送(HD-RW httpリダイレクト)
などの機能がある。サーバの停止/再起動や、サーバへのリクエスト数などを表示するステータスモニタの呼び出しなどは、タスクトレイメニューから行う。アップデータをチェックして、ダウンロードからインストールまでをワンタッチで行えるライブアップデート機能もある。