賞金稼ぎの男と身寄りをなくした姉弟が、謎の事件を追うファンタジーRPG。特定の敵に対する「戦術」を登録して使い回せる、ユニークなシステムを搭載する。「呪いの海に願いを」は、国の復興過程でさまざまな思惑に巻き込まれてゆく者たちの奮闘が描かれたファンタジーRPG。。主人公は、唯一の身内である祖父「ドレン」をなくした姉弟の「ルティーナ」「デューン」と、ドレンから頼まれて姉弟の面倒を見ることになった賞金稼ぎ「レオン」の3人。レオンたちは、生き物が居着かないという呪われた海「サヴァ・デュラン」付近にモンスターが頻出するという噂を聞き、仕事を探そうと海近くの村に逗留する。そんな折、村近くの洞窟に巨大なモンスターが現れたこと、そして近くの村が「消えた」らしいということを聞きつける。
村の村長に頼まれ、事件の真相を調べはじめた3人は、古代に滅びたギルベリア王国の遺産である「宝玉」を帝国軍が探していることを突き止める。ちょうど時を同じくして、ギルベリアの末裔たちも王国再建に向けて動き出していた。
戦闘システムは、ランダムエンカウント形式+ターン制のオーソドックスなもの。ただし、敵に合わせて「戦術」を登録でき、戦闘にかかる時間を大幅に短縮できる点がユニークだ。例えば、ある敵に勝利し、その戦闘を「登録」した場合、次に同じ敵と出会ったときに「作戦を適用」することで、戦闘を一瞬で終わらせることができる。代わりに、作戦を実行すると戦術を登録したときの戦闘と同量のHP/MPを消費する。
一度登録した戦術は、次回の戦闘以降で何度でも繰り返し利用できる。「戦術」を有効活用するためには、いかにしてHP/MPを消費しないよう戦えるかが鍵となる。敵によっては、例えば「火」に関連する魔法に弱いなどの弱点があるため、そうした弱点をうまく見つけ出せるかがポイントだ。
村にある「情報局」では、特定モンスターに対する「戦術」の情報を販売している。戦術を考えるのが面倒ならば、お金を出せば一定レベルの戦術を手に入れられる。逆に、モンスターを少ないターンで倒す方法を登録している場合は、情報を高額で売ることも可能だ。ノーダメージで敵を倒したり、1ターンで敵を倒すと、その敵に対する戦闘を「究めた」とみなされ、「勲章」をもらうことができる。
味方キャラには、必殺技や魔法といったスキルを覚えさせることができる。スキルの習得は、各キャラが持つリングに「輝晶片」と呼ばれるアイテムを融合する必要がある。融合は村の工房で行える。
輝晶片には「勇気」や「憎悪」など6種類の属性がある。属性と個数によって習得する必殺技が変わり、例えば「勇気」と「俊敏」を二つずつ融合させると、特定の魔法を覚えられる。
ただし、新しい属性を融合すると、対極にある属性が減ってしまう。例えば、「憎悪」属性を1追加すると、対極の「慈愛」属性が1減ってしまう。一度スキルを習得してしまえば、輝晶片を外してもなくなることはなく、輝晶片を足したり引いたり試行錯誤しながら技を覚えてゆけばよい。