風船を使って空中移動しながら、相手が持つ風船を割るアクションゲーム。ネットワークを利用したチーム対戦や共闘も可能だ。「BalloonDeFight'2007」は、空中戦がメインのアクションゲーム。プレイヤーは、個性的な17人のキャラからひとりを選択して戦う。ゲームの内容は、風船を利用して空中を移動しながら、互いに相手の風船を割り合うというもの。風船をすべて割られたり、操作をミスしたりして水中に沈んでしまうと、たちまち自機がロストになるシビアなゲームだ。
用意されたゲームモードは計6種類。ネットワーク経由の対戦や共闘を行うことも可能で、オンライン専用モードがうち4種類を占める(ひとりで戦うオフライン用モードは2種類)。オフライン用モードには「シングルプレイ」と「バルーントリップ」がある。「シングルプレイ」は、群れをなして襲ってくる敵キャラとひとりで戦うモード。ステージ制が採用され、画面内の敵をすべて倒すと次のステージに進める。「バルーントリップ」は、触れると雷を発する障害物や風船を食い破るミソツッコミなどを避けながら、可能な限り遠くまで進んでハイスコアを狙うモードだ。
オンライン用モードは「マルチプレイ」「サバイバル」「デスマッチ」「VSモード」の4種類。「マルチプレイ」は、接続しているプレイヤー全員がチームを組んで敵のCPUと戦うモード。「サバイバル」では、同じチームの仲間と共闘してひたすら湧く敵を倒し続け、ハイスコアを狙う。「デスマッチ」は、接続しているプレイヤーもCPUも含めて、自分以外の全員が敵となる。「VSモード」は、接続している複数のプレイヤーが3チームに分かれて対戦するモード。相手チームのコストをなくし、かつメンバーを全員倒すと勝利となる。「VSモード」では、オプション設定により「ミソツッコミ」を利用できる。「ミソツッコミ」は、倒されてしまったプレイヤーが操れる特別なキャラで、特殊な攻撃によって仲間を援護できる。
操作はマウスとキーボードを併用。空中移動のコントロールはマウスで行う。左ボタンを押し続けることでフライトゲージをチャージし、左ボタンを離すとチャージされた飛行力を解放して、「進行方向カーソル」の方向に飛行する。進行方向カーソルの向きは、マウスを動かすことで変更できる。
足場の上に着地しているときに、進行方向カーソルを真下に向けて左ボタンを押し続けると、割れて減少してしまった風船の数が回復する(風船の最大数は4個)。同じく着地しているときに右ボタンを押すと、進行方向カーソルの向きにかかわらずその場に制止する。
必殺技の発動はキーボードで行う。登場するすべてのキャラが4種類の必殺技を持ち、【Z】/【X】/【C】/【V】で発動する(【V】は超必殺技)。画面下部の「悶絶ゲージ」を一定以上ためることで発動できるようになる。当然、強力な必殺技ほどゲージの消費量も大きい。相手の必殺技を食らいダメージが蓄積すると「ぴより状態」になる。自機がぴより状態になったときは、マウスポインタを円形にぐりぐりと動かすことですばやく立ち直れる。
「悶絶ゲージ」は、空を飛ぶか敵の風船を破壊することでチャージされる。一部の必殺技はフライトゲージをためると挙動が変化する。悶絶ゲージがMAXのときに【S】を押すと「クライシスフィールド」が展開され、一定時間、チーム全員が悶絶ゲージを消費することなく必殺技を発動できるようになる。
画面内の敵の位置は「レーダー」で把握できる。【A】を押すと最も近くにいる敵をロックオンすることが可能で、【A】をすばやく2回押すと、敵の「エース」をロックオンする。ロックオンした相手はレーダーで白く表示される上、画面に追跡用のカーソルが表示される。特定の敵をチームで狙い撃ちする際に有効なテクニックだ。
敵を倒すには、まず相手の風船をすべて割る必要がある。風船は非常に脆く、上空から足で踏んだり、必殺技を当てたりすると割れる。上昇中に上空の障害物とぶつかっただけでも割れるので、ステージによっては地形を利用して相手を自滅させることも可能だ。すべての風船を失うと飛行力がなくなって墜落する。墜落した先が水中であればそのまま姿を消すが、地上の場合は着地して風船を膨らませ、再び戦闘に復帰してくる。復帰させないためには、風船の回復前に必殺技で攻撃して相手を吹き飛ばさなくてはならない。
赤・緑・青のチームごとに「コスト」が設定されている。コストはチーム内の「残機」のようなもので、キャラが倒された場合、キャラごとに固有のコストポイントを消費することで復活できる。戦闘力の高いキャラほど必要コストも大きい。
チーム対戦をしている場合、チーム内で最も成績のよいプレイヤーに「エース」の称号が与えられる。敵チームのエースを倒した場合に限って相手の「コスト」を奪うことができ、特例として自軍のエースが敵軍のエースを倒した場合は通常の2倍のコストを奪える。逆に味方のエースが倒されると相手にコストを献上することにつながるため、エースの役割は重要だ。