Windowsエクスプローラではできない「ファイルリストの保存」や「グループ分け」が可能なファイル管理ソフト。「アイアン・エクスプローラ」は、ファイルリストの保存や印刷が簡単に行えるファイル管理ソフト。Excelや(XLSファイルと関係付けられた)表計算ソフトと連携することで、リストの保存や印刷を行える。ファイルの並べ替えやグループ分けなど、多彩な表示形式を利用できる。
インタフェースはWindowsエクスプローラ風(初期状態ではフォルダツリーは非表示)。通常は選択したフォルダ内のファイル/フォルダの一覧が表示されるが、オプションでフォルダのみ、ファイルのみの表示に切り替えることも可能だ。特徴のひとつがサブフォルダ内の内容もリスト内に表示させられること。「サブフォルダも表示」モードでは、1〜3階層下または下位の全階層を表示できる。検索機能により、指定文字列を含むファイル/フォルダ以外をフィルタリングすることも可能だ。
「Excel書き出し」機能を利用して、リストの内容をExcelのワークシートに変換・表示させることもできる。Excel上からのファイルリストの印刷・保存も簡単に行える(選択したファイル/フォルダだけをExcelに書き出すこともできる)。
そのほかにも、
- ファイル名分割/フォルダ名分割(表示)
- 見出し項目によるグループ化
- ファイル名の一括リネーム
などの機能がある。「ファイル名分割」「フォルダ名分割」は、フォルダ名/ファイル名に含まれるアンダースコア(_)やハイフン(-)など、特定の文字列をもとに分解して表示するもの。例えば「report_01_00.doc」というファイルを分割モードで表示させると、アンダースコア区切りで「report」「01」「00」「doc」を別のセル(項目)として扱えるようになり、「アンダースコア直後の名称」などの条件での並べ替えが可能となる。「見出し項目によるグループ化」は、拡張子や更新日時などの項目をもとにグループ表示を行う機能。特定の値(例えば拡張子)を持つファイルだけをまとめて表示できるほか、Excelのオートフィルタのように「値が一致する」「〜以上」「等しくない」「空白である」といった条件でフィルタリングを行える。グループ化の条件は複数を指定することが可能で、分割表示と組み合わせれば「ファイル名が“project1”ではじまり、かつ拡張子がxlsのファイル」といった絞り込みも簡単に行える。
「ファイル名の一括リネーム」は文字通り、ファイル名を変更する機能。選択したファイル名/フォルダ名をExcelにエクスポートして、Excel上で編集できるようにする。ファイル名分割と同じ要領で、ファイル名に含まれるアンダースコアやハイフンなどを認識させることもできる。「半角カナを全角に」「英数字は半角に統一」といったオプションを指定することもが可能だ。