世界征服の野望を持つ敵を倒すため、世界各地に散らばった「宝石」を集めるファンタジーRPG。「ガーディアンマスター」は、日常生活に剣と魔法が活躍する架空の世界「レジステン」で繰り広げられるファンタジーRPG。ゲームの舞台は、レジステンにある六つの国のひとつ「フィアード」。フィアードでは、10年前に宮廷魔導師「ビショップ」が、クーデターで王座を奪い取っていた。しかも、王座を手に入れたビショップは、魔界から人を襲うモンスター「妖鬼」を召喚して、世界征服を企んでいた。
主人公は、ある村に住む姉「ステラ」と弟の「アベル」。二人の両親は、10年前のクーデターで友人に欺かれて亡くなってしまったが、姉弟で力を合わせて毎日を生きていた。ところがある日、10年前に両親を裏切り、両親が亡くなる直接の原因を作った男の娘で、ステラの幼なじみでもある少女「ミリアム」がステラのもとを訪ねてくる。そして、「両親から譲り受けた宝石を持って神殿に来い」と告げたあと、消えてしまう。
最大の魅力は、個性的なキャラクタによって繰り広げられるストーリーにある。主人公である天真爛漫なステラに、姉に振り回されるちょっと苦労性のアベル。そして、過去に自分の親が友達の親を殺してしまったという負い目を持つ幼なじみのミリアム。そのほか、何度も偶然ダンジョンで出遭う男言葉の少女「ティア」や、古代魔法が使える猫耳の姉妹など、気になるキャラクタが次々と登場する。これらのキャラクタが味方となって主人公たちの戦闘に参加してくれる。戦闘に参加できるのは最大4人までだが、主人公の特殊能力「パーティ編成」で、参加させるキャラクタは自由に変更できる。
多くのRPGでは待機中のキャラクタには経験値が割り振られないか、または通常よりも少ない経験値しか与えられない。このため待機キャラクタを使う場合は、事前にそのキャラクタで経験値稼ぎをする必要がある。この作業が面倒で、「特定のキャラクタはまったく利用しない」という人も多い。しかし「ガーディアンマスター」では、パーティに参加していない待機中のキャラクタも、戦闘に参加しているキャラクタと同じようにレベルアップする。ずっと使っていなかったキャラクタを急に戦闘に参加させても、「レベルが低くて足を引っ張る」といったことがなく、気になるキャラクタを気軽に戦闘に参加させることができる。
敵との戦いは、ダンジョンを歩いているとランダムに発生するランダムエンカウント方式。戦闘は1ターンに一度ずつ行動できるターン制が採用されている。各キャラクタは一定のレベルアップとともに新しい技や魔法を覚えることができる、オーソドックスなシステムだ。
おもしろいのがダンジョン内の仕掛け。ダンジョンには、パネルに描かれた矢印の方向に投げ出される「ジャンプパネル」や、敵の質問に答えないと先に進めない思考型の謎解き、レバーを特定の回数動かさないと開かない扉など、さまざまなパズルが用意されている。これらのパズルを解きながら、ダンジョンの奥を目指すのもゲームの楽しみだ。