HTMLファイル内の文字列を特殊な表記に置き換えて、他者が安易に内容を読めなくなるようにするソフト。「HTML CharacterCode Creator」は、Webページなどで使われるHTMLファイルに記述さされた文字列をエンティティ表記に変換するソフト。変換すると、Webブラウザでは正常にページを閲覧できるが、ソースからは何が書かれているか判別しづらくなり、ボット型プログラムによるメールアドレス収集率の低減などにつながる。
選択できる出力形式は5種類。
- 通常のコード:10進数コードに変換
- 名前付きエンティティ使用:基本は10進数で、一部の文字に特有のコードを使用
- 混合コード:無変換、10進数コード、名前付きエンティティをランダムに混合
- JavaScript使用コード:内容は無変換のままJavaScript形式で出力
- JavaScript+名前付きエンティティ:混合コードの文字列をJavaScript形式で出力
例えば「Vector」という文字列を混合コードで変換すると、- Vector
となる(V/cが16進数で、t/rが10進数で変換されている)。「HTML CharacterCode Creator」で利用できる主な機能は、
- メール送信タグの作成
- 任意の文章の変換
- HTMLリスクチェッカー
の三つ。起動後に表示されるダイアログから、クリックひとつで各機能にアクセスできる(ダイアログは非表示にすることも可能)。「メール送信タグの作成」は、メールアドレスをmailtoタグ付きで変換できる機能。ウィザード形式なので、誰でも簡単に扱える。作成されたタグの内容は、画面に表示するか、ファイルに保存するかを選択できる。メールアドレスの代わりに任意の文字列を表示させることも可能だ。
「任意の文章の変換」は、ユーザがウィンドウに入力した文字列を変換する機能。「HTMLタグを変換しない」「" "で囲まれている文字は変換」「改行部分に<br>タグを挿入」「全角文字も変換」といったオプションが用意されている。文字列の入力時に、リアルタイムで変換させることも可能だ(リアルタイム変換をOFFにすることも可能)。
「HTMLリスクチェッカー」は、既存のHTMLファイルに含まれるメールアドレスを検出し、ページデザインは変えないままでアドレスだけを変換してくれる機能。メールアドレスを発見した場合の処理として、「JavaScriptなしのコード変換」「JavaScriptを用いたコード変換」を選択できるほか、メールアドレス自体を削除することもできる。
他のアプリケーションと連携する機能もある。タスクトレイに常駐し、メールアドレスが他のアプリケーションからクリップボードにコピーされると、ダイアログが表示されるようになる。ダイアログで変換するかどうかを選択することが可能で、クリップボード内のデータをすばやく変換できる。