タグ、属性の入力支援をはじめ、HTMLの入力に便利な機能を多数備えたテキストエディタ。「Crescent Eve」は、HTMLの作成・編集に特化したテキストエディタ。HTMLの入力支援や文法チェック、リアルタイムに反映されるプレビューなどの機能を備え、タグの手入力・挿入作業を強力にサポートする。インタフェースはSDIで、文法チェックの結果やプレビューは、ウィンドウが分割されて表示される。
HTMLの記述を効率的に行うための機能として、入力支援機能がある。例えばユーザが「<」を入力すると、前後のタグを分析して、候補となり得るタグだけをポップアップ表示する。このとき、続けてタグ名の一部を入力すると、入力された文字によって候補が絞られてゆく。
タグ要素だけでなく、属性や属性値も同様の方法で入力できる。カラーコードの入力では、編集中のドキュメントに存在するカラーコードが一覧表示されるので、同じ色を複数の個所で使う場合でも、簡単に指定できる。
多用される一部タグでは、入力操作も工夫されている。改行タグ(<br>)は【Shift】+【Enter】で入力できる。【Ctrl】+【Enter】でその個所に適切な閉じタグが入力されるようになっており、タグの閉じ忘れや閉じる順序の間違いを防ぐことが可能で、効率的に編集作業を行える。
範囲選択にも便利な機能が搭載されている。ダブルクリックで範囲指定を行った場合は、ダブルクリックの場所によって選択範囲が変わる。例えば「要素名」をダブルクリックすると<xxx>〜</xxx>の範囲が、「属性名」であれば「属性名と属性値」の範囲が選択される。
HTMLの文法チェック機能もある。編集中のドキュメントを解析して、エラーがあればその位置と内容を表示する。エラーメッセージをクリックすると、HTML編集画面で当該部分にジャンプできる仕組み。文法チェックはファイルの保存時などに自動実行されるほか、任意のタイミングでも行える。
チェックの基準となる文法は自動的に判定されるが、ユーザが手動で指定することも可能。文法は、
- HTML 4.01(Strict/Transitional/Frameset)
- XHTML 1.0(Strict/Transitional/Frameset)
- XHTML 1.1
などに対応。「i-mode」「J-SKY Web」といったモバイル用のHTMLや、CSS/Perl/Javaなどにも対応する。プレビュー機能も搭載する。プレビュー画面では、ドキュメントを保存しなくても、Webブラウザでの見え方をリアルタイムで確認できる。Internet ExplorerやNetscape、FireFox、Operaといった外部Webブラウザでのプレビュー表示も可能だ。