風船を配るアクション要素と、公園内を歩き回るアドベンチャー要素が融合した、独特の雰囲気とストーリーを持つ“癒し系”ゲーム。隠しイベントも豊富に用意されている。「ピエロの風船くばり」は、もの悲しいピエロの仕事ぶりが描かれた風変わりなアクションゲーム。主人公はサーカス団の新入りピエロ。一人前になれないピエロにステージの仕事が与えられることはなく、チラシ付きの風船を配ってサーカスの宣伝をすることが唯一の役目だ。ゲーム開始直後、楽屋にいるピエロを団長が呼びにくる。ピエロが風船とチラシの入ったカバンを持ち楽屋を出ると、いよいよゲームがはじまる。
プレイヤーは主人公のピエロを操り、サーカス開催中の公園を歩き回る。「公園を行き交うひとりでも多くの人にチラシ付き風船を配ること」が目的だが、サボって昼寝をしたり、散歩をしたりもできるなど、行動の自由度は高い。
操作は単純で、カーソルキーによるピエロの移動と、ウィンドウ下部に表示されるコマンドボタンのマウスクリックだけだ。ゲーム画面は、公園の領域全体を確認できる「マップ」と、公園内にある複数の「スポット」から構成される。マップ画面で公園内を移動して各スポットに到達すると、「移動」マークが表示され、「移動」ボタンのクリックでスポット画面に切り替わる仕組み。スポット画面に入り、行き交う人に風船を配るのが基本的なゲームの進め方だ。スポットには、
- 庭園や広場(日本庭園、子ども広場、池、テニス場、野球場など)
- 公園施設(放送塔前、モニュメント前、売店、管理センターなど)
- サーカス施設(サーカス小屋、テントステージなど)
- 公園の入り口(北入り口、東入り口)
などがある。各スポットでは風船を配ることができるほか、「挨拶」「笑う」「泣く」「怒る」「芸を見せる」といった行動を選択できる。「芸を見せる」の内容はピエロの向きによって変化し、パントマイムでおなじみの「見えない壁」や、うしろにひっくり返るアクションなど、ピエロらしいユーモラスな芸も登場する。特定のスポットでは、飲食や買い物などを行うことも可能。さらに、スポットごとに一定の条件を満たすことで(またはランダムで)発生するイベントも用意されている。運がよければ、テントで開演中のステージを見ることも可能だ。
ゲームの期間は、当地でのサーカスの公演日数でもある3日間。活動時間は7時から16時までで、16時を過ぎると自動的に翌日に進む。ウィンドウには、日時と所持金が表示されている。プレイヤーが強制的に翌日に進めることも可能。時間の経過はリアルタイムで行われ、実時間の1分でゲーム内時間が約1分進む(実時間10分ほどで1日が経過する)。
ゲームの終了時に「配った風船の数」「サーカスの集客数」「人気」「幸せ度」などが表示される。このうち所持金はゲーム開始時にランダムに設定され、もちろん買い物をすれば所持金が減る。