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2007.02.01

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OVERRAY´-オーバーレイダッシュ-
短時間で何回もプレイできる、横スクロール型弾幕系シューティングゲーム

■Windows XP/Me/2000/98　　■フリーソフト


	チャージショットを使って、敵弾をかいくぐりながら吸収しよう

ボス対戦専用モードや特定のステージのみチャレンジできるモードなど、多彩なモードを備えた横スクロール型弾幕系シューティングゲーム。3分の制限時間内での高得点を目指す。

「OVERRAY´-オーバーレイダッシュ-」は、テクニック重視の横スクロールシューティングゲーム。わずか3分間の短いプレイ時間の中で、できるだけ被弾せずに生き延び、かつ的確に敵を倒して高得点を稼ぐことがテーマとなっている。

操作は、キーボードとゲームパッドに対応。キーボードの場合、【Z】がショット。単押しで通常のショットを発射し、繰り返し押して連射するほどショットが強力になる。押し続けると弾をチャージし、強力なチャージショットを放つ。チャージ中の弾は敵のビーム攻撃を吸収することができ、吸収するとチャージの充填時間が短縮される。

【X】はエネルギー二つを消費して発動できるボム。画面上の敵弾をすべて消滅させ、自機を10秒間無敵にする。【C】は、押し続けることで通常ショットを連射できる。ただし、連射によるショットのパワーアップが手動連射に比べて遅い。【V】はスピードチェンジで、「AXER」使用時のみ利用できる。押すたびに自機のスピードが5段階で変化し、速度がアップするほどカスリ範囲が縮小（当たり判定が拡大）する。

使用できる機体は、試作型「AXER」と量産型「ACER」の2機種。「AXER」は、安定した能力を持つ標準的な機体。実弾系の攻撃に対して若干弱いものの、ビーム系の攻撃に対して強い。通常ショット「イールブラスター」は拡散型で、広範囲の敵をまとめて攻撃できる。連射することで、威力は5段階までパワーアップする。チャージショットは「シーカーフロウ」。シーカーフロウ本体は白色。チャージ時間が長い場合は赤と緑のサブフロウが付帯する。サブフロウは敵に当たると消滅するが、シーカフロウには貫通属性がある。

「ACER」は、攻撃力は高いものの癖があり、ある程度の慣れが必要。通常ショットは虹色のレーザー兵器「シャドウレーザー」で、通常ショットボタンによる発射ではやや威力が弱い。ただし、オート連射ボタンを押し続けることで無限にレーザーを発射でき、前方の敵や実弾をなぎ払える。ハイスコアを狙わないのであれば、オート連射のレーザーは使い勝手がよい。

ACERのチャージショットは、攻撃力の高い「マイクロナノフレア」。敵に当たるとその場で爆発し続ける。ただし弾速が遅く、チャージにも時間がかかるため、使いこなすにはかなりのテクニックが必要だ。

ゲームの難易度は「ノーマル」と「イージー」の2種類から選択できる。ゲームモードはALL STAGEのほか、

EXTRA BOSS（1～3）：対戦用ボスと勝負する
BOSS ONPARADE：対戦専用のボス3体を含む5体のボスと3分間戦う
NO BULLET：敵が一切攻撃してこない
NO MISS：攻撃や体当たりを食らってもエネルギーが減らない
SHOT ONLY：チャージショットを撃てない（敵弾吸収は可能）

など、全部で15種類が用意されている。メインモードとなる「ALL STAGE」は、フェーズ1/フェーズ2の2ステージからなる。各フェーズともに制限時間は90秒。エネルギーは、ゲーム開始時点で5個が搭載されており、ボムを使用したり、敵の攻撃が当たったりするたびに減少する。エネルギーが0の状態でダメージを受けるか、制限時間以内にボスを倒すことができないと、直ちにゲームオーバーとなる。

ALL STAGEでのプレイは、自動的にリプレイデータが保存される（リプレイの保存領域は10個あり、すべて埋まると古いものから順に上書きされる）。リプレイの再生中に【C】を押すと、その地点からプレイを継続できるユニークなシステムもある。より効率的にプレイを探求できる。

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reviewer's EYE

わずか3分間の中にさまざまな要素がギュッと詰め込まれたシューティングゲーム。内容が充実しており、完成度も高い。初心者であれば「弾避け」とチャージによる「敵ビームの吸収」を利用して単純にゲームクリアを目指せるし、上級者はチェインシステムやシュートシステム、スピードチェンジなどの多彩なシステムを利用して、高得点を狙う楽しみがある。

プレイ時間が3分間と短いため、つい繰り返してプレイしてしまい、さらに繰り返せば繰り返すほど新たな発見があって飽きない。ゲームモードが15種類も用意されていて、プレイヤーの好みやそのときの気分でいろいろな楽しみ方ができるのもうれしい。

どんなタイプのプレイヤーでも好みに合わせたプレイスタイルを選択できるよう工夫されている点も評価したい。例えば「チェインシステム」では、チェインを稼ぐ場合に（1）敵にショットを当てる、（2）敵弾を自機にカスらせる、（3）チャージ中の弾にビームを吸収させる、という3パターンが用意されており、プレイスタイルに合わせて組み合わせられる。

ひたすらボスとだけ戦える「BOSS ONPARADE」も非常に気に入った。気軽にプレイできてシューティングゲームの腕を磨くのにも最適な、良質のゲームだ。

（秋山俊）

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機・背景
現在は縦シューが多く、「昔の主流であった横シューを、今風のシステムを組み込んで作ったらどうなるのだろう？」と考え、「OVERRAY´」を作りました。また、自分の中で作り出したPhoton Centuryという世界設定の1ピースとして、過去にこんなことがあったのではないか、という背景があったりします。

開発中に苦労した点
横弾幕にするにあたって、弾幕のビジュアルを損なわないように難易度を調整する、という部分が最も苦労しました。ある程度のプレイヤーを救済するシステムなども、そうした過程の中で生み出されました。また、ビーム系の敵弾はチャージ中に吸収することが重要となってきますが、「ボタンを押すだけで安全性が確立される」というデジタルな部分が嫌いで、その調整などに時間を割いた気がします。

ユーザにお勧めする遊び方
いろいろできると思うので、自由にプレイしてみてください。タイトルで何もせずに放置していると、開発者の模範リプレイがはじまります。自分なりの最良のプレイを見つけ出してみてください。単純にクリアするだけなら、ACERが簡単ではないかと思います。腕に自信がある人は、さらに高難易度のボスオンパレードステージにもチャレンジしてみてください。

今後のバージョンアップ予定
いくつか細かいバグがありますが、発売時のまま配布しているので、今後のバージョンアップ予定はありません。

その他
これは僕たちからみなさんへ送る挑戦状であり、僕たちなりのギャグです。肩肘を張らずにプレイしてみてください。このゲームの設定などはホームページ（http://www.k2.dion.ne.jp/~itbs/pages/overray/）においてありますので、興味のある人は見てみてください。また現在、これらPhoton Centuryの最新の話となる「RAYGING BLUE's －conflict warred－」を年内発売に向け開発しています。興味のある方はもうしばらくお待ちいただければ、と思います。

（川崎卓也）