ソフトを開発しようと思った動機・背景
仕事で使う電話帳や住所録のデータを暗号化するために「何でもパスワード」を開発しました。ZIP形式や拙作の「Safe Melt 32」で暗号化する場合は、電話帳を見たいときに復元処理をして平文(暗号化されていない)ファイルを作り、見終わったときに手動で平文ファイルを削除する必要があります。電話帳の内容が書き換わった場合は、さらに再暗号化処理も必要になります。これらの作業が自動で行えれば便利だと考えました。開発中に苦労した点
平文ファイルを使っているアプリケーションが終了するのを検出して、再暗号化処理を行うようにしてありますが、アプリケーション終了の検出が少し難しかったです。しかし、そのほかの点は「Safe Melt 32」の技術をほとんど流用したので、スムーズにプログラムが組めました。ベータ版を作るのに二日しかかかりませんでした。
ユーザにお勧めする使い方
私のように、日記や電話帳、仕事の進捗など、頻繁に書き換える必要のある情報を暗号化するのに「何でもパスワード」は向いています。USBメモリなどに個人情報を入れて持ち歩くときも、データを「何でもパスワード」で暗号化しておけば、万一USBメモリを紛失しても、情報は守られます。さらに「何でもパスワード」をインストールしていないパソコンにUSBメモリを接続しても、ファイルを閲覧・編集できるように工夫されていますので、データの持ち運びが楽です。
今後のバージョンアップ予定
もしユーザからの要望が多ければ、暗号化と同時に圧縮も行うバージョンを作るかもしれません。
(谷川 寛)