客が注文した「寿司名」をタイピングしてゆく、寿司職人視点のタイピング練習ソフト。皿の色に応じてスコアが変わるなど、ハイスコアを狙う楽しみもある。「回転寿司タイプ職人」は、ゲーム感覚で楽しくタイピングを学べるソフト。客の注文を受けて文字を入力し、客に出してゆく。出した寿司の皿に応じて得点がアップする。ローマ字入力のみに対応する。
スタートすると、3人(“人”でない何かもいるようだが……)の客が現れて次々と寿司を注文してくる。客の上には吹き出しが表示され、「iwashi」「asari」「salmon」といった具合で寿司の注文がたまってゆく。吹き出しに表示されている文字を入力しスペースキーを押すと、該当する寿司がレールに乗って移動し、流れる寿司を客が取った段階で文字が消える(得点になる)という流れ。レールに乗せられる寿司は最大で5皿まで。
皿は4種類の色があり、次の注文に乗せるための皿はランダムで用意される。次に入力する寿司の皿色は「Next」欄で確認できる。皿はそれぞれ値段(得点)が異なり、白は120円、赤は文字数×50円、金は文字数×250円となっている。黒は得点が減るものの、皿を取った客がほかの注文をすべてキャンセルする。注文がたまっている状態でうまく黒皿を使えると効果的だ。
基本的には、どの客の注文から捌いても問題ない。ただし、タイプミスしているものを流しても客は皿を取らない。ミスした状態でレールに流した皿は無駄になり、再度一から入力する必要がある。
注文がたまりすぎた状態で一定時間が経過すると終了。また、規定の時間が経過することでも終了する。終了後は、皿の値段や数に応じた「本日の売り上げ(スコア)」とタイピングスピード(word/min)が表示される。
客が注文するスピードは、出した皿の数が増えるほどに速くなってゆく。タイプのスピードが速ければ速いほど、注文も速くなる仕組み。手を止めることなく正確に文字を打てば、当然高得点が期待できるというわけだ。
ある程度注文をこなしてゆくと客が入れ替わる。注文内容は、客によって「寿司」以外のものに変わることもある。
客の入れ替わりで“胸元にスロットが付いた”ロボットが出現した場合はチャンス。ロボットが出してくる注文は(なぜか寿司ではなく)女性名で、注文をこなすとスロットが回転。運よく目が揃った場合「制限時間延長」と「金皿連続」のボーナスが発動する。
得点アップには、タイプ速度のほかに「どの(客の)注文から処理するか」がポイントとなる。金皿が出たときのために、長い文字列の注文をひとつは残しておきたいところ。黒皿が出ることを考慮して、特定の客の注文を意図的にサボるという手もある。
「皿の出方」や「スロット」など運に絡む要素が多いため、確実にハイスコアを取るのはなかなか難しい。とはいえ、ある程度のタイプスピードがないとそれこそスロットで当たりを出せずじまいになり、高い得点は望めない。皿と吹き出しを見ながらすばやくタイプする必要があるので、高得点にはブラインドタッチが必須といえそうだ。
ちなみに「回転寿司タイプ職人」には、ほかにもさまざまなバージョンが用意されている。客の注文が英単語で表示される姉妹版「回転すし英語タイプ」やMac版などがある。また、作者のホームページでは「かな打ち」「和→英打ち」などの時間無制限バージョンが公開されている。ランキング機能も設置されているので、腕の覚えのある方はぜひ挑戦してみるとよいだろう。
(田中 剛健)