独自の「スタイル」システムで、戦略的な戦闘を楽しめる長編RPG。「Lost」は、「ロスト」と呼ばれる不思議な現象をシナリオの軸にした長編RPG。ゲームの舞台は、心を持つ「古代機械」や「魔法」が実在する不思議な世界。この世界では「ラー・クエイク」と呼ばれる大地震の発生以後、「ロスト」が各地で発生していた。ロストが発生すると、ほとんどの街や人が一瞬にして消えてしまう一方、「手紙」「地図」「写真」などの「人の思い」が詰まったモノは残される。
言い伝えにより「ロストは連鎖する」と考えられていた。そのため、ロストに遭いながらも生き残った人は、巨大な力を持つ団体「ラース教」によって「滅掃(めっそう)」の名のもとに消されてしまう(殺される)。主人公の少年も、故郷をロストで失ってしまった者のひとり。連れの古代機械とともに同郷の生き残りを探すため、ラース教から身を隠しつつ旅を続けていた。
ゲームの大きな特徴は、独特な戦闘システム「スタイル」。その名の通り戦闘スタイルを示すもので、防御向きの「ディフェンス」や、攻撃主体の「アタック」など、いくつかのスタイルが用意されている。選択したスタイルにより、パラメータや使えるスキルが変化する。スタイルは戦闘に参加しているキャラごとに選択でき、戦闘途中でスタイルを変更する(チェンジスタイル)ことも可能だ(ただし、チェンジスタイルには1ターンが必要)。
冒険の途中で新たなスタイルを習得することもある。ゲーム中盤からは「オール○○」「ブースト○○」といった特殊なチェンジスタイルを習得できる。例えば「オール○○」は、パーティ内の全キャラのスタイルをまとめて変更できるスタイル。「オールアタック」なら、パーティに参加しているすべてのキャラが「アタック」スタイルになる。
「ブースト○○」では、スタイル変更直前に一度アタックができる。例えば「ブーストディフェンス」の場合、1ターン内で敵に通常攻撃を行い、すぐさまスタイルをディフェンスに変更できる。通常のチェンジスタイルに比べてターンを無駄に消費しない。
「スタイル」によって、使えるスキルも変わってくる。例えば魔法では、ディフェンスで「回復魔法」を利用でき、アタックでは「攻撃魔法」が使える。
スキルでの注意点は「新しいスキルを覚えた場合でも一度、チェンジスタイルをしないと新しい技が表示されない」こと。例えば、アタックスタイルの状態でアタックのスキルを新たに習得しても、そのスキルは表示されない。新しいスキルを利用する場合は、一度別のスタイルに変更し、もう一度スタイルを戻す必要がある。
「Lost」での街やダンジョン間の移動は、ワールドマップ上で直接シンボルを選択することで行える。一度クリアしたことがあるダンジョンや、イベントを済ませた街ならば、離れた場所でもすぐに移動できる。
ダンジョンや街などの「フィールド」をクリアすると、ワールドマップで新しい「スキル」や「スタイル」を覚えることもある。ゲーム開始時に利用できるスキルは少ないが、ストーリーが進むとともにさまざまな魔法や技を利用できるようになる。