世界に散らばる国の名前・位置などを学習できるクイズゲーム風のソフト。国名を英字表記にすることもできる。「国名クイズ DoKoDa World」は、世界各国の名前や位置を学ぶためのソフト。173ヵ国のデータが収録されている。国連の加盟国数が191ヵ国(2005年12月時点)なので、すべての国のデータが入っているわけではないが、主要国は網羅されている。
「173ヵ国」といわれても、多くの人は国名を173も挙げることはできないのではないだろうか。かくいう筆者も、知っている国名を片端から挙げたところで、せいぜい70程度しか頭に浮かばない。その上、70の国がどこにあるかを答えるなど、正直言ってお手上げだ。そんな人にこそ「国名クイズ DoKoDa World」が役立つと思われる。
モードは「練習」「問題」の二つ。「練習」では、表示されている白地図をクリックすると、クリックした場所の国名などがバルーン表示される。「国名も位置もよくわからない」という方(筆者含む)は、まず練習モードで予習するといいだろう。
「問題」は、練習モードで覚えた知識を試すモード。画面に国名が表示されるので、その国がある場所をクリックすると正解となる。誤答の場合は次の問題に進まず、もう一度回答を促される。出題される問題にはさまざまなバリエーションがあり、
- 世界中の国名すべて(日本語表記/英語表記)
- 地域(アジア/オセアニア/ヨーロッパ など)
- 首都
- FIFA2002(FIFA World Cup 2002 日韓大会に出場した32ヵ国)
などがあらかじめ用意されている。「首都」は、問題として首都名が表示されるもの。例えば「東京」と出題されたら、地図上で「日本」の位置をクリックすればよい。国名が表示されない分、ほかの問題よりも難度が高い。国名に関してあまり詳しくないという方は、地域ごとのまとまりで国を覚えるようにするといいだろう。まずは国数が少なめなオセアニア、中東、南北アメリカあたりを中心に学習することをお勧めする。余裕がでてきたら、国数が多いアジアやアフリカなどを覚えてゆけばよい。
「問題」では、時間や誤答数を制限することもできる。制限時間は1〜15分、誤答数は0〜30回の範囲で指定可能。指定した時間や誤答数を超えた場合は、その場で出題が終了する。制限を付けると緊張感を持って学習できるので、試験対策に最適だ。
問題データはカンマ区切りのCSV形式。テキストエディタや表計算ソフトを使って、ユーザが自由に問題を作成/編集することができる。間違えやすい国だけをグループ化しておくというのも手だ。
不勉強な筆者は、世界の国々を頭にインプットする際、あろうことかフットボールの各国代表チームから国名を覚え、続けて国の歴史、国の位置を知るという流れが多い。誰がどう見ても邪道なやり方なのだが、そんななか「国名クイズ DoKoDa World」に「FIFA2002」という問題カテゴリがあって大いに驚いた。興味のある分野を利用して暗記したことは忘れにくいので、ユーザが自分好みの問題を作成し、学習に利用すると大いに効率が上がるかもしれない。
(田中 剛健)