「Mr.Boon!!」は、マウスを振り回すだけでプレイできるエキサイティングなアクションゲーム。キーボードやゲームパッドなど使用することなく、マウスを適当に動かすだけでゲームを楽しめる点が特徴。小さな子どもやパソコンの初心者でも、すぐに操作を覚えることができる。

主人公は、マウスの形をした謎の生物「Mr.Boon」。Mr.Boonには、人の手の形をした「ポール」という相棒がいて、二人（？）は伸縮自在のコードで繋がっている。プレイヤーが直接操作できるのはMr.Boonだけ。プレイヤーが操作するMr.Boonの動きが、コードを通してポールに伝わるという仕組み。動きにはある程度の慣性が働くため、ポールはブンブンと振り回されることになる。

ゲームに登場する敵キャラは、振り回したポールをぶつけることで倒せる。ポールはどれだけ敵にぶつかってもダメージを受けることはない。一方、Mr.Boonは敵に衝突するとダメージを受け、ライフがひとつ失われる。

Mr.Boonのライフは最大で3。残りライフは、画面上部の表示とMr.Boon本体の色で確認できる。ライフが3のときは、Mr.Boonの色は緑。2では黄色に、残り1では赤くなる。ライフが1のときに敵に当たると、ゲームオーバーとなる。ライフは、次のサブステージ（画面が切り替わるまで）に移動すると全回復する。残りライフが1になってしまっても諦めずに粘って何とか生き抜こう。また、ゲームオーバーになっても、プレイヤーがギブアップしない限り無制限にコンティニューできる。

ポールを使って敵キャラを倒し続けていると、やがて画面右側に「GoTo NextStage!!」という文字と矢印が表示される。この表示が出たあとでMr.Boonを画面の右端に移動させると、次のサブステージに進むことができる。ただし、移動の途中でもライフを失うとゲームオーバーになる。

Mr.Boonが敵に当たることなく、連続して敵を倒し続けると「チェイン」となる。チェインの数によって敵を倒したときの得点倍率が変化し、エフェクトも変わってくる。Mr.Boonが敵に当たるとチェインが終わり、チェイン数はリセットされる。チェインはスコアに大きな影響を与えるため、なるべく多く繋げられるようにしよう。継続中のチェインは、次のサブステージに移動してもそのまま維持される。

ステージは全3面。各ステージはさらに三つのサブステージに分かれている。一番目と二番目のサブステージにはザコキャラしか登場しないが、三番目のサブステージにはボスキャラが控えている。ボスを倒すことでステージクリアとなるが、ちょっとやそっとのダメージでは倒れない。しかもボスは、飛び道具などを使って積極的に攻撃してくる。

また、何といっても登場する敵キャラが表情豊かで個性的な点が楽しい。ボスキャラはもちろん、ザコキャラも非常によい味を出している。こちらがじっとしていると攻めてくるが、攻めようとするとスタコラ逃げ出す敵、どんどん積極的に攻めてくる敵、跳ね飛ばしても障害物にぶつかると跳ね返ってきてこちらにダメージを与える敵など、多くのバリエーションがある。

ステージそのものにも工夫が凝らされている。最初のうちはほとんど障害物がなく、自由にポールを振り回せるが、ステージが進むほど障害物が増え、ポールを振り回すことのできるスペースが狭くなってゆく。

全ステージをクリアしようと思うとなかなか大変だが、そうでなければ年齢やスキルを問わず、どんな人でも気軽に楽しむことのできるゲームだ。ぜひ、試しにプレイしてもらいたい。

ゲーム初心者の方が説明書を読まずに遊ぶことを想定しています。そのため、画面に表示される情報やキー入力などの覚えなければいけない情報を極力排除し、直感的に操作できるようにしようと考えました。その結果、インタフェースをマウスに限定し、すべての操作をマウスで行うことによって、簡単操作を実現することができたと思います。

開発に苦労した点

・スケジュール

期限付きの開発だったため、その期限を守るのが大変でした。スケジュールの都合で、本来入るはずだったシステムや演出の一部を削除することになってしまったのが残念です。結果として期限には1日遅れてしまったのですが、何とか形になりました。

・プログラム

3D空間を斜め上から見下ろす視点で遊ぶゲームのため、単純にマウスの動きとプレイヤーキャラの動きを同調させるだけでは違和感が生まれ、その違和感を和らげるための調整に苦労しました。

・グラフィック

キャラや障害物のモデリングにかなり苦労しました。いままでキャラのモデルなど作ったことがなく、慣れない作業の連続でした。アニメーションを含め、はじめてにしては上出来だと思います。

・その他

マウスに割り当てることのできるボタンが、一般的なマウスやノートパソコンで遊ぶことを考えると左クリックと右クリックしかないため、それらのボタンにゲームの操作性を考慮しつつゲーム中の動作を割り当てていくのが大変でした。

ユーザにお勧めする遊び方
画面は3Dですが操作感覚は2Dなので、気軽に振り回して遊んでください。操作の邪魔になるといけないので、マウス周辺は片づけておくことをお勧めします。敵キャラを狙って手前に飛ばすと、迫力があっておもしろいです。操作に慣れてきたらチェインを繋げてスコアのカンストを狙ってみてください。

今後のバージョンアップ予定
現在別のプロジェクトが進行中のため、バグ修正は難しい状況です。ステージの追加なども、いまのところ予定はありません。

最後にひと言
ゲーム性があるかどうか微妙に怪しいゲームですが、当初計画していた「直感操作」と「簡単操作」というコンセプトは達成していると思います。多くの方に楽しんでいただけたら幸いです。