制作の動機
長年愛用のClassicのフリーペイントソフトが、Intel搭載Macになって使えなくなってしまったので、自作したのがこのソフトです。自作のフリーソフト「Simple ResizeX」(画像の大きさを変更するソフト)の上で絵が描けたら、トラックパッドでも細かい絵が描きやすいのではないかと思っていたので、その方向で作ってみました。お勧めの使い方
(1)気軽なお絵かきソフトとして使う場合
まずウィンドウ右下をドラッグしてリサイズし、「原寸を変更」ボタンをクリックしてキャンバスの原寸大を決めます。次に、ペンの太さをなるべく細くし、カラーウェルの縁をクリックして色を選択するときに不透明度を50%以下に設定。ドラッグしてキャンバスの大きさを原寸大からある程度拡大し、フリーで描いてみてください。トラックパッドでも味のある線が描けます(原寸大から拡大して描くほど描線は滲みます)。最後に、原寸大に戻すと滲んだ絵がきちっとした絵になります。
なるべくきっちりした線を描きたいときは、編集メニューから「アンチエイリアス」のチェックを外してください。情緒のない線になりますが、塗りつぶしの境界線やドット絵風の線を描くには有利です。
(2)アイコン原画など透明情報が必要な絵を描く場合
通常の絵を描くように、透明色を直接描きこんで透明領域を作ることができるので、いきなり透明情報付きのTIFFやPNGファイルが作れます。できたTIFFファイルは同梱の「Drop Alpha」にドラッグ&ドロップするとデスクトップに自由形状ウィンドウとして表示されますので、透明領域の誤りがないか検証できます。
問題点
画像を一度に1枚しか扱えません。スクロールバーが出ないので、あまり大きい画像は扱えません。拡大した状態で選択範囲の移動やペーストを行うと、その部分が少し劣化します(この問題は原寸大で作業すると避けられると思います)。
(村戸 政夫)