謎に満ちた“奇病”の治療に挑む、4人組の活躍を描いたファンタジーRPG。ユニークなゲームシステム「パーソナルスキル」が特徴。プレイヤーキャラ4人のスキルを使い分けて、ゲームを進めてゆく。「Book Man」は、魔法と剣の世界が舞台のファンタジーRPG。なぜか過去の「歴史」が存在せず、世界に名前すら付いていない。現在、世界で暮らしている人々にとって、「過去の歴史」がないことは最大の謎と考えられていた。
「消失した」歴史を捜索する組織のひとつに「イストリア教団」と呼ばれる団体がある。物語の主人公は、教団に所属する最年少の“ブックマン”アレス。“ブックマン”とは、歴史を探すための唯一の手がかり「石版(テュリオン)」を探し出し、本に複写する技術を持つ者を指す。アレスは、護衛の「ローリア」と「ファーシル」、幼なじみの少女「リネル」の3人を従えて、石版を探すための旅をしていた。
アレスはある日、教団から「紅い水」が湧き出すという不思議な村の調査を依頼される。ところが、現地の村に向かったアレスたちを待っていたのは、植物人間状態に陥いる謎の奇病に侵されていた住民たちの姿だった……。
ゲームの最大の特徴は「パーソナルスキル」システム。例えば、パーティにローリアがいる場合、【Shift】キーで空中浮遊できる。浮遊中は、徒歩で進めない場所も移動できるようになる。ファーシルは【Z】または【Enter】キーで前方の対象物を「斬る」ことが可能。邪魔なものがあって先に進めない場合に力を発揮する。スキルは、特定のマップやダンジョンで利用できる。
ダンジョンや一部のマップ内には、さまざまな障害や、パズルのような仕掛けが用意されている。仕掛けには、スキルを使いわけることではじめて進めるようになるものも多い。どうしても解けない場合は、さまざまなスキルを片っ端から試すのも手だ。
仕掛けとは関係ないスキルもある。例えば、主人公のアレスは仲間の回復を行える(使用時に自身のSPを消費する)。リネルであれば、アイテムの売買を行うためのスキルを持っている。
戦闘は、ダンジョン内の敵に接触するとスタートするシンボルエンカウント方式。オーソドックスなターン制のコマンド型で、攻撃時は「通常攻撃」やSPを消費する「魔法」「必殺技」などを繰り出せる。「魔法」「必殺技」などは、レベルアップ時に取得できる固有のスキル。そのほか、ダンジョンの「属性」を利用した「エンチャント」によるスキルも発動できる。
エンチャントは「炎」「風」など、特定の属性をキャラに付与するシステムのこと(魔法が使えないリネルは除く)。マップには属性があり、付与される属性はマップによって変化する。属性の確認は、画面左上の「Elements」を見ればよい。例えば、あるマップで「Elements」に水のアイコンが表示されていれば、水属性ということになる。この場所でエンチャントを行うと、キャラに水属性を付与できる。
水属性が付与されたキャラは、戦闘時に水の魔法を使えるようになる。ひとりのキャラが付与できる属性は最大二つまで。マップの「Elements」はランダムで変化するので、何度もマップを行き来することで目的のElementsを付与できる。
エンチャント時に属性を「圧縮」して付加することも可能。圧縮付加を行うと、技を使った際のSP消費量を減らせる。ただし、技の威力は若干低くなる。
戦闘で重宝するのが「一撃必殺」システム。敵に出会った瞬間に一定の確率で発動する必殺技で、発動はランダムだが、発動さえすれば必ず一撃で敵を倒すことができる。発動の際に美麗なキャラグラフィックがカットインするのも特徴。ただし、「一撃必殺」で敵を倒した場合、経験値はほとんど入らない。オプションで「一撃必殺」のON/OFFを切り替えられるので、経験値を重視したい場合はOFFにしよう。
戦闘に参加できるのは原則として二人だけ。戦闘に参加するキャラの選択は、オプション画面で行える。